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『将棋世界』平成元年(1989年)4月号より。
この年のNHK杯戦で、 18歳の羽生が、あの伝説の「名人全員抜き」をやってNHK杯を制する。
ここまでに破っているのが、谷川(現役名人)、大山、加藤。
この文章ではまだ決勝が中原か内藤か決まっていないが、運よく中原が勝ちあがり、「名人全員抜き」の舞台が整う。
このときはまだ羽生五段。ここで「羽生NHK杯」になり、秋には最初のタイトルである竜王位を島から奪う。
勝ち星はこの時点では54勝。記録は谷川が1985年に作った56勝。最終的に羽生は64勝をあげて記録を8勝上まわる。さらには2000年に68勝の記録を作る。これがいまの記録になる。
※
このころは日刊ゲンダイに「勝抜戦」というのがあり、あれは伸び盛りの若手が勝ち星を稼ぐにはいい舞台だった。ああいうものがなくなってしまったところに不況を感じる。
羽生がいなければ、谷川はもっと大きく長い「谷川時代」を築けたろう。だが谷川の将棋を観て強くなった羽生世代がひたひたと迫ってくる。
私にとって、最高の天才は谷川だった。まさかそれを凌ぐ天才が現れるとは……。
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- 2013/02/25(月) 06:01:15|
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