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将棋棋王戦──挑戦者決定戦第1局、羽生快勝!──勝負は1月7日!

Shogi.gif 棋王戦の挑戦者決定戦1局目は、今日、羽生が渡辺に勝った。矢倉で攻めまくる、いい将棋だった。切れるのではないかと心配したが……。

 棋王戦の挑戦者決定戦は独自の形を取っている。

shogikioutounament


















 ふつうトーナメント戦は、上の表で言えば、これで渡辺の優勝である。渡辺が郷田棋王への挑戦者だ。
 ところが棋王戦はここからもうひと勝負がある。それがおもしろい。

 まずは3位4位が闘う。その勝者は2位と闘う。右側のはみだした部分。
 これの勝者が、あらためてトーナメント戦優勝者と最終的な挑戦者決定戦2番勝負を行う。
 トーナメント戦は一発勝負だから、ひとつでも負けたらもう終りなのだが、この方式だとベストフォーまで進出すれば、そこで負けてもまだ挑戦者に復活できる可能性がある。

 これだけでも変則的なのだが、トーナメント戦優勝者と敗者復活戦勝ちあがりの条件が五分だと、本来のトーナメント戦優勝の価値がなくなってしまう。だからこの「挑戦者決定2番勝負」は、トーナメント戦優勝者に有利なように設定されている。敗者復活戦から上がってきたものは、2連勝しなければならない。トーナメント戦優勝者は1勝でいい。

 今日羽生が負けていたら、すんなり渡辺が挑戦者。2局目はなかった。
 羽生が勝ったので1月7日に2局目がある。そこで渡辺が勝つと、1勝1敗だが、渡辺が挑戦者に決定する。トーナメント戦優勝者の渡辺は1勝でいいのだ。優勝者であるからして当然の権利である。
 敗者復活である羽生は2連勝しなければならない。さすがに3位4位でももういちどチャンスがある代わり、トーナメント戦優勝者を凌いで敗者復活が挑戦者になるには厳しい道である。

 羽生は渡辺に敗れてトーナメント戦は準優勝だったが、廣瀬を破って敗者復活から勝ちあがり、今日また渡辺に1勝した。1月7日が楽しみだ。連勝して挑戦者になってほしい。



 矢倉戦。烈しい将棋だった。羽生が攻めた。

 shougikiou201275te















 これは75手目の局面。駒割りは、じつに羽生の角の丸損。角落ち将棋である。
 しかしまた、そんな短絡的なことが通じないのが将棋の奥深さ。
 矢倉戦は攻めが繋がればなんとかなる。
 感想戦で渡辺が、「矢倉戦では(相手の攻めが決まったら、受けるほうは)角の丸得ぐらいでは追いつかない」と語っていた。矢倉戦や横歩取りのような烈しい将棋はおもしろい。

※ 

shogikiou2012















 これが投了図。いま自陣に引いていた龍が飛車取りで再び敵陣に乗りこんだところ。ここで渡辺が投了した。
 5七馬と入り、飛車を取っての王手に1三玉と上がって、もうすこし指すのかと思った。詰みはないよね?



【追記】──『激指』にこの投了場面を編集して意見を聞いた。すると、最善手は8二飛と逃げる手。4一龍と桂馬を取って迫るが、先に1三玉と早逃げして、1一龍に1二桂合い。先手勝勢だが、やはり即詰めはないようだ。ただ、ここからの逆転はないと渡辺は投げたのだろうが……。



 王を抑えつけている二枚の金は、一枚は4六に打ったものだが、5四にいる金は、王を護っていた7八の金である。それがあそこまで出ていって寄せに役立っている。そんなのあるか(笑)。城内の王の近衛兵が最前線で切りあっている。渡辺の3七の銀も、王を護っていた3三の銀だ。それがあんな形で桂を取った。不成。いかに烈しくおもしろい将棋だったことか。

 将棋をろくに知らないくせに、でもやたら何事も知ったかぶりをしたがるある知人が、昭和を偲び、「あのころの将棋がいちばんおもしろかった」と言った。知らないからそんな間抜けなことを言える。そんなことはない。今ほど将棋がおもしろい時代はない。それはこの棋譜を見れば解る。将棋という解析不明の深海に、身を捨てて飛びこみ分析を施す天才ふたりの藝だ。それを理解できない知ったかぶりの悲劇。いや喜劇。

 しかし内容は、丁々発止のやりとりではなく、羽生の一気呵成の攻めだった。このごろ大山的絶妙の受けを見せる渡辺なので、羽生が息切れするのではないかと心配した。
 この一戦でも「86手目、6三龍の飛車取りに構わず打った、6九銀のただ捨て」という妙手を披露している。飛車を取って必死をかけると、その瞬間7八銀成から即詰めなのだった。プロの藝である。羽生の龍はただ取りの飛車を取れず、自陣に戻らざるを得なかった。
 そのまま抑えこまれるかと思ったが、なんとかうまく攻めを繋ぎ、投了に追いこんだ。羽生ファンの私にはとてもいい将棋だったが、渡辺や渡辺ファンからすると、ちっともいい将棋ではないのかも知れない。

 不惑四十を過ぎても、こういう将棋を指す羽生の美学。惚れ惚れする。
 こういう棋士と出会えたよろこび。
 しみじみ懐古主義の知人を憐れむ。



shogikiou83







 














 ところで。これは83手目の局面。

 問題は下の解説の部分。局後の感想として「▲6八飛では▲5七金と打たれると思った」とある。渡辺の意見だ。そんな手があるのかと思う。自陣金である。しかし、どう考えてもあるはずがない。やがてそれは自陣への5七金ではなく敵陣への5三金のまちがいであると気づいた。その後の手からもまちがいない。まさか渡辺がまちがえるはずはないから、観戦者の記入ミスである。



 パソコンを駆使したこの種のネット中継に携わるひともまた、元奨励会とか、大学の将棋部の強豪だったりとか、すべて準プロみたいな強いひとである。素人はいない。パソコンに詳しくても素人では出来ない世界だ。
 でもこんな初歩的なミスもあるんだなと知った。

 いま一番有名なネット将棋の観戦記者は後藤元気さんだろう。「烏」という署名で書いている。元奨励会だ。
 先日古い『将棋世界』を読み返していたら、奨励会員の名に後藤さんの名を見かけた。
 今日の観戦記者は「吟」というかたのようだ。いまネットで調べたら、このかたがどんなかたかもわかったけど、ミスを追及するつもりはないので伏せる。でもこれはプロとしてかなり恥ずかしいミスだろう。



 1月7日が楽しみだ。
 それにしても、毎度毎度書くが、こういうプロの藝を自宅で、リアルタイムで観戦できるのだから、ありがたい時代である。
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  1. 2012/12/26(水) 22:42:03|
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