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訃報・竹内宏介さん──Twist of Jobimの朝

twistofjobim

「Twist of Jobim」を聞いている。Bossa Novaの大御所アントニオ・カルロス・ジョビンへのトリビュート。中心はプロデュースしたリー・リトナー。あ、リー・リトナー、書けるかな、Lee Ritenourのはず。確認。当たっていた。よかった。

今日は雨が上がっていい天気になった。ひとあし早いボサノバ。本格的なのはもっと暑くなってからだが、フュージョン系だと今の季節にも似合う。
エリック・マリエンサルのアルトサックスがいい。ハービー・ハンコックのピアノも、と書いて行くと全員書かねばならない。名人達人ばかり。

こういう場合のTwistはなんて訳せばいいのだろう、うまい日本語はない。意味はわかる。意味が、とても良く解るだけに、これに匹敵する日本語を思いつけないのが歯がゆい。



昨夕、東スポで竹内宏介さんの死を知った。
ものごころついた時からプロレスが大好きだったけど、そういう小学生時代から、中学生、高校生時代、東京に出たので大試合の会場に行けるようになった18歳以降、とあれこれ思いは尽きないが、いちばん熱くて楽しかったのは、田舎の高校生として、創刊されたばかりの「月刊ゴング」と「別冊ゴング」を毎月楽しみにしていた時期のような気がする。

東京の大試合とは無縁だったけど、毎月発売日を指折り数えて待ち、下校時に本屋に駆けつけた時の昂揚は、田園コロシアムでハンセンとアンドレの一騎討ちを見た時や、東京体育館でのハンセンと馬場の初対決を見た時や国技館でローラン・ボックを見た時の興奮に負けない。
毎月、丸ごと一冊暗記するぐらい熱心に読んだ。



「まだ見ぬ強豪」として、マスカラスやスパイロス・アリオンが取りざたされていた時期だ。その仕掛け人が「ゴング」であり、若い編輯長の竹内さんだった。まだ22歳ぐらいだったろう。

先発のベースボールマガジン社の「プロレス&ボクシング」に負けまいと、後発の「ゴング」はあれこれ工夫をした。それが楽しかった。「プロレス&ボクシング」は古手だけに、いかにも日プロの幹部と親しい(=御用マガジン)の趣があった。それこそ当時の幹部である芳の里(人名に関して強いGoogle日本語入力もさすがに芳の里は出なかった)や遠藤におもねっていたろう。
竹内さんは「プロレス&ボクシング」出身だが、いくら編集長を経験したとはいえ二十歳そこそこの若さだったから、日プロ幹部から接待されていたとは考えにくい。

創刊間もない「ゴング」は連中から鼻も引っ掛けられない立場だったか。たしかなのは、古手の「プロレス&ボクシング」よりは軽視されたことだ。その代わり、国際プロレスの記事が増えた。そのことでますます日プロには嫌われたろう。とにかくやつらは横暴だった。
その分、竹内さんの若さで、高校生の私のようなのがわくわくする企劃を連発してくれた。そのひとつが前記の「まだ見ぬ強豪」であり、話題になったのが当時ロスで活躍していたマスカラスだった。「ゴング」はマスカラス人気で部数を伸ばしていった。

ここを読んで一緒に竹内さんを偲んでくれるひとはみな「日テレの解説者の竹内さん」ではないか。私の竹内さんへの想いはそれよりも前になる。



gong

この写真は「ゲンキ・ヤ」というサイトからお借りした。こういう古雑誌の通販をやっているらしい。処分してしまったが、私もこれらをすべてもっていた。本誌の「月刊ゴング」は、ベースボールマガジン社の「プロレス&ボクシング」と同じくプロレスとボクシング。写真はその本誌である。そこからプロレス専門誌として創刊されたのが「別冊ゴング」で、私の好きなのはこれだった。

馬場をジャイアントスイングで振りまわしているのはジン・キニスキーだ。
2年前の4月、81歳で亡くなっている。ブログにもサイトにも書かなかったけど、日記には「今日、キニスキーがなくなったと知る」と記して偲んでいる。大好きなレスラーだった。顔から「平家蟹」と呼ばれていた(笑)。。

プロレスとボクシングの二本立てなので、表紙もボクサーとレスラーが半々。しかし「ゴング」は、やがてプロレス中心になってゆく。いや、始まりがプロレスだった。だって竹内さんが中心だったのだから。

gong2

本誌の表紙。ボボ・ブラジル、ドリー・ファンク・ジュニア、フリッツ・フォン・エリック。ボクサーよりもレスラーを大きく扱っている。当時の日本のチャンピオンは馬場だったけど、ブラジルやエリックはあきらかに馬場よりも強かった。猪木は話にならない。プロレスは「約束内の出来事」だけど、そこにもはっきり強さが見えるのが楽しい。ルー・テーズなんて地元の英雄の力道山に負けてやっているのがこども心にも見え見えだった。ブラジルもエリックも、最後は馬場に負けてやるのだが、負け方がへたなので(笑)、力の差が見えてしまっておかしかった。

ドリー・ファンク・ジュニアは、私の最も好きだったひと。大卒で、高校の物理の教師免状をもっているなんてのにも好感をもった。一緒に来日したプロンドのジミー夫人もきれいだった。のちに離婚してしまうけど。
そういう雰囲気は、後に日本のレスラーでも猪木が倍賞美津子と結婚してかもしだすが、当時の日本のプロレスにはないものだった。かっこいいなと憧れた。

NWAチャンプとして、来日してすぐ、猪木と60分フルタイム0-0の引き分け。翌日馬場と1対1のフルタイム引き分け。猪木にはフォールを許さず、馬場には許しているところが馬場猪木の格をあらわしている。馬場がフォールを奪ったのが初公開のランニングネックブリーカードロップだった。
周囲のプロレス好きは、「惜しい、もうすこしだった」「馬場猪木のほうが強い。たいしたことない」と言っていたが、私はアメリカから来日してすぐ、2日連続で60分フルタイムを戦い、それぞれドローで、地元の英雄にそれなりに華を持たせ、すぐにまた離日して、次の地元の英雄との戦いに飛び立つNWAチャンプの底知れないスタミナに驚嘆していた。

このときは父親のシニアがセコンドにつき、ピンチになると騒いだりして、「過保護チャンプ」のような演出もしていた(笑)。なつかしい。



当時のNWAチャンプは禅譲性だった。テーズは自分が老いた時、キニスキーに次を託した。タフガイのキニスキーはしっかりと務めを果たした。キニスキーから禅譲されたのがまだ27歳のドリーだった。一気に若返りを図ったから不安も大きかったが、ドリーは見事にその大役を務める。ここからNWAチャンプは、ブリスコ、テリー、レイスと若い世代のものになった。そして、実力は文句なしだが精神的にチャンプに向いてなかったブリスコとは逆に、連日全米を飛び周り、地元のチャンプと戦って悪役を演じつつ、しかししっかりベルトは守るというハードビジネスに最もふさわしい地位を確立したのがレイスだった。

後にNWAが崩壊するのはプロレス嫌いのブリスコがNWAのプロモート権をマクマホンに売ったからだった。獅子身中の虫になる。インディアンでもありいろいろ屈折しているひとだった。日本人初のNWAチャンプに馬場がなる時の相手でもある。しかしああいう金銭で動く一週間天下(帰国するときには負けてベルトを返す)は読めすぎて白けたものだ。全日ファンとはいえなにもかも認めているわけではない。



国際プロレスが、日本プロレスにいじめられながらもがんばっていたころ。吉原さんの苦労を思うと義憤を覚える。その吉原さんがいちばん信じ、そして吉原さんを己の血を流して守ったのがラッシャー木村だった。木村は興行不振の国プロのために、額をギザギザにして金網マッチを連発した。連日流血だった。

もうかなわないことだけれど、私は、「もしも好きな人にロングインタビューしてもいい」と言われたら、木村さんの話を聞いてみたかった。彼の家に押し掛け罵詈雑言を投げつけ、犬までノイローゼになるほどの狼藉を尽くした新日オタクが嫌いだ。木村さんは義理に篤い大好きな朝鮮人になる。

日プロに対抗するために吉原さんが始めたのが「総当り制」だった。当時の日プロは日本人同士、外人同士は戦わないルールだった。吉原さんの決断により、アンドレ(モンスター・ロシモフ)対カール・ゴッチや、ビル・ロビンソン対ジョージ・ゴーディエンコが実現した。

上の写真でドリー・ファンク・ジュニアがダブルアームスープレックスの形を取っているが、これは国プロからバーン・ガニアにひき抜かれてアメリカに渡ったビル・ロビンソンから伝わったものだ。AWAチャンプのニック・ボックウィンクルもそうだった。ロビンソンと闘って盗んでいる。それはロビンソンの価値だが、そのロビンソンをイギリスから呼んだ吉原さんの功績でもある。



際限なく書きそうなのでこのへんにする。これは私なりの「Twist of 竹内宏介」のつもりで書いた。

竹内さん、大好きなプロレスラーに会えて、天国も楽しいでしょう。ほんとにほんとに竹内さんはプロレス大好きの青春でしたものね。享年65歳は早すぎるけど悔いのない人生だったと思います。
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2001年に始めたサイトMone's World--http://monetimes.web.fc2.com/の出張版ブログ【木屑鈔】Boku-setsu-shouです。
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