IHクッキングヒーター発火

水餃子と焼き餃子とかどうでもいいことをちんたら書いてしまった。書きたかったのはIHクッキングヒーターが発火したこと。そのきっかけが水餃子だったことだ。書きだしたらそっち方面のことを延々と書くので独立させた。つまらんまわり道。
焼き餃子の日々を送っている内に、そういえば支那では水餃子だったと思い出し、たまにはそれもいいかと茹でてみた。できあがり、ビールで一杯というその瞬間、停電した。そのまえになんかプラスチックが焦げるようないやな臭いはしていた。でもよその部屋だと思っていた。真っ暗な部屋の中、台所の方に火の手が見えた。そのときにはもうプラスチックやビニールが燃えるときのあの独特の臭気が充満していた。

台所に行くとIHクッキングヒーターから火が出ていた。蛇口をひねると水道が出た。よかった。大震災以降、風呂の水は溜めるよう心懸けてている。手おけに水を汲んで発火しているIHクッキングヒーターにかける。周囲の油撥ねを防ぐためのアルミホイールも燃えていた。火はすぐに消えた。たいしたことはなかったが煙がすごいことになっていた。息も出来ないほど。

懐中電灯は手探りでもわかる位置に置いてある。これも大震災以降に根づいた習慣だ。それを手に、ドアを開け放ち、廊下に出た。さいわい静かだった。両隣は留守だ。煙に気づいて隣室のひとが飛びだしてくるような事態になっていなかったのは救いだった。廊下の電気もついている。停電は私の部屋のブレーカーが落ちただけのようだ。懐中電灯を手にベランダから階下を覗くとみな電気はついている。よかった。私の部屋だけの問題だ。
消化したことを確認し、IHクッキングヒーターのコードを抜き、落ちているブレーカーを上げる。部屋中に真っ黒な煤が待っていた。曇って見えないほど。
IHクッキングヒーターの後ろの部分が溶けてなくなっていた。10センチ四方ぐらい。
扇風機、換気扇を総動員して排気する。

台所の食器類は煤を被って真っ黒になっていた。冷蔵庫や電子レンジも。簡単に落ちると思ったが、プラスチックビニールの燃えた煤というのは、さっと拭くと溶けてこびり付いてしまい、それを落とすには強烈な洗剤が必要だった。食器類はぜんぶ本格的に洗いなおさねばならなかったし、冷蔵庫や電子レンジ、網戸にまとわりついたものを落とすのは面倒だった。いまもまだ終っていない。たとえば白いカレンダーにくっつているような煤は、拭いたりしたらつぶれて染み着いてしまう。上手に振りはらわねばならない。わずらわしいことが続く。



さて肝腎要の発火の原因だが。
水餃子を茹でて、食器に盛り、熱いうちに食わねばと坐卓に運んだ。そのときIHクッキングヒーターのスイッチを切らず、そこにまた空の鉄鍋を載せてしまったらしい。事故後からはそう推測される。そこから加熱しての発火だった。こういう場合、自動的に電源が切れる=発火しない、というのがIHクッキングヒーターの売りでもあるのだが、私のは安物だったし、もう4年も使っているから、これはこれでしょうがない事故だったと思う。その安全性にすこし慣れていたから、いい戒めになった。
最近の安物のIHクッキングヒーターには「一日30分の使用で2年間使える」と書いてあるとか。私のにもそんなことは書いてあったのか。記憶にない。そういう点では寿命だった。

IHクッキングヒーターはタイマーが効く。とにかく便利だ。だから私はちかくのコンビニに新聞を買いに行くあいだに湯を沸かしておいてもらおうと思ったりしたことがあった。タイマーを5分に設定しておけば、その間にわかしておいてくれるし、万が一私の帰宅が遅れる事態になったとしてもそこで電源は切れるから事故になることはない。これはガスでは絶対に思わないことだ。ガスだったら燃え続けて火事になる。現実にそんなことはしなかったけど、そんなことを思うほどIHクッキングヒーターというのはガス台とはちがう感覚のものだった。しかし今回のことを思えば、決してそんなことをしてはならないとあらためて思う。過大な信頼は事故に繋がるし、なにより火事というのは、自分だけの痛みではない。

スパゲティを大鍋で茹でるときは、適当にタイマーを合わせておき、時間切れの警告音で呼んでもらう。それで沸騰度合を確認に行く。その間はパソコンに向かっている。私は一度パソコンに向かったら熱中してしまうから、これなどもガスだったら危なくて出来ないことだ。そういう便利さに慣れ慢心していた。いい警告になった。

そのうちまた購入するつもりだが、しばらくはガス台を使う。IHクッキングヒーターのようなタイマーはない。警告音もない。心して対処しないと。
ちいさな火ではあったが、火事のおそろしさを再確認した出来事だった。
関連記事
  1. 2011/08/18(木) 07:15:33|
  2. 生活
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<文學界9月号──つかこうへいの遺作「鯖街道」220枚 | ホーム | 支那料理と日本食──水餃子・焼き餃子・烏竜茶・緑茶>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://moneslife.blog.fc2.com/tb.php/558-e8821784
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

fc2moneslife

Author:fc2moneslife
2001年に始めたサイトMone's World--http://monetimes.
web.fc2.com/の出張版ブログ【木屑鈔】Boku-setsu-shouです。
2005年からやっていたライブドアブログから引っ越してきました。
FC2のサイトは2007年から利用させてもらっていました。これでやっとサイトもブログもFC2で統一です。
メールは、moneslife2000
@kpe.biglobe.ne.jpまで。

最新記事

カテゴリ

未分類 (0)
大相撲 (32)
落語 (6)
生活 (85)
パソコン (78)
ことば (41)
読書 (29)
音楽 (50)
政治 (200)
テレビ (27)
インターネット (91)
漢字 (6)
オリンピック (11)
マスコミ (46)
NHK (2)
プロレス (6)
世相 (91)
総理大臣 (7)
映画 (21)
スポーツ (8)
園芸 (3)
将棋 (71)
Jazz (7)
競馬 (20)
芸能 (32)
旅行 (10)
格闘技 (4)
漫画 (14)
橋下徹 (16)
タバコ (4)
Rock (2)
中共 (11)
宗教 (9)
週刊誌 (7)
皇室 (9)
地震 (39)
台湾 (5)
石原慎太郎 (10)
CM (2)
きっこ (23)
地デジ (7)
朝鮮 (23)
国民栄誉賞 (2)
ツイッター (8)
女子サッカー (1)
野田聖子 (9)
訃報 (10)
ブログ (11)
飲食 (11)
電王戦 (2)
竹島 (9)
靖國神社 (6)
デヴィ夫人 (6)
酒 (4)
節電 (1)
ホッピー (5)
小沢一郎 (9)
Windows8 (2)
たかじん (5)
島耕作 (1)
物品 (3)
テレサ・テン (2)
選挙 (8)
佐川急便 (8)
猫 (1)
白川道 (1)
サヨク (14)
麻雀 (1)
郵便 (1)
通販 (1)
Asus Memopad (1)
文章 (2)
携帯電話 (1)

月別アーカイブ

カテゴリ別記事一覧

検索フォーム

リンク

このブログをリンクに追加する