スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

ドラムソロ嫌い&ラップ嫌い──年輪となってゆく音楽

00jazz
私はジャズのドラムソロが嫌いだ。
なぜかはわからない。
思い起こせばこどものころに見た石原裕次郎、フランキー堺、ハナ肇らのドラムソロも、ちっともかっこいいと思わなかった。彼らが汗びっしょりになって叩きまくる。これみよがしにやる。ソロのあとは大きな拍手が沸く。どんなもんだという晴々しい顔。こどもはああいうものに憧れて興味をもってゆく。当時日本中にはきっとバケツや樽を並べて棒切れで叩いて裕次郎気分になった田舎の少年がたくさんいたことだろう。そしてそれを原点としてドラムを志したひともいたにちがいない。
なのに私は基本中の基本である「かっこいいなあ」をそれに感じなかった。ベンチャーズはかっこいいと思ったし、「While My Guitar Gently Weeps」なんて、ほんとにギターが泣いていると背筋をゾクゾクさせて感動した。
当時から今までいろんな楽器に手を出したがドラムにはまったく興味がない。



それでも十代から二十代のRock好きの時代にはGinger Bakerとか、ドラムにもそれなりに注目した。
三十代になりJazzがわかるようになると、Modern Jazzではドラムソロは必須パターンだったからいやでも聞かねばならなかった。
しかしRockにしろJazzにしろおとなしくそれらを聞いたのは、初心者の謙虚な学習姿勢としてであり、自分なりにそれがわかってきて我が出るとまたちがってくる。私はやはりドラムは嫌いだった。



私はいま圧縮音楽ファイルでHDDに入れてある5万曲を適当に流して聴いているが、これでもかというぐらいのドラムソロが流れてくるとそのファイルを削除してしまう。ドラムソロ好きのひととは対立してしまうが、好きなひとにとっては快感でもこちらにとっては不快なのだからしょうがない。好き嫌いとはそんなものだ。

というのにはすこし嘘があるか。Modern Jazzのライブではそれぞれのソロパートを入れるからドラムソロを嫌ったらほとんどの曲が聞けなくなる。ドラマーであるArt Blakeyのライブなど全否定になってしまう。
せっかくこつこつ集めた50年も前の音楽をそうして消してしまうのには抵抗がある。まあこれから好きになることもまずないだろうから消してしまっても問題はないのだが、そこは未練というやつだ。音楽的なことを発言する場合の資料でもある。もったいない。

で、どうするかというと、聴かなくなった。聴いたら不快になる。削除するか。それにはまだすこし未練がある。なら聴かない、という結論。よってここのところほとんどModern Jazzを聴いていない。いきおいFusionやSmooth Jazzになる。こちらにはこれでもかというようなドラムソロはまず絶対にない。Sophisticateされた音楽は一面腑抜けのようであり物足りなく感じることもあるのだが、ドラムソロよりはいい。



cannon














いま自分の感覚を確かめるためにCannonball Adderleyの「In The Land of Hifi」を聴いている。1956年の作品。やはりドラムをうるさいと感じる。自己主張が過ぎる。しかしこれは私の意見が無茶か。メンバーがそれぞれの自己主張をする音楽なのだから当然だ。

somethin















そのあと同じくAdderleyの歴史的名作「Somethin' Else」を聴くとうっとりする。感動する。こちらは1959年の作品。これは実質的リーダーのMilesが緊張を保って統制しているからだ。ドラムはMilesのLyricismを支える裏方に撤している。それがいい。
でも最後の6曲目にうるさいドラムソロがある。おそらくその他の曲でじっとブラシで支え裏方に撤してきたArt Blakeyに1曲だけあばれさせてやったのだろう。これはもうずっと前に削った。よって私の「Somethin' Else」は5曲のアルバム。



たとえるなら、私の嫌いなジャズは、「朝まで生テレビ」とか「たかじんのそこまで言って委員会」のような番組で、複数の人間が同時にしゃべり、うるさくてたまらないシーンのようなものだ。あれはあれでジャズ的なセッションとも言える。他人がしゃべっているのに横から口を挟み横取りして自分の番にしてしまうのもいれば、妨害にも負けずひたすらしゃべり続けて相手を退けるのもいる。

ジャズのそれぞれのソロは他人のじゃまをすることなくきちんと順番を待ってするから、あんなニワトリのケンカみたいなのと比べたら失礼だが、それでも演奏中に「負けるもんか」「おれはここにいるぞ」と、気の強い目立ちたがり屋はいて、やたら相手のおいしい部分をもってゆこうとする。
私はそういうジャズが嫌いだ。うるさいドラムというのは、強引に他人を仕切って不快にさせる「朝生」の田原みたいなものであり、あるいは品性の下劣さが正面に出ている勝谷誠彦の叫きのようなものなのである。



もうひとつ生理的に受けつけず聴かないのにラップがある。
聴かないからそれでいいのだが、今や一大ジャンルだからいろいろとコラボしてくる。
たとえばCandy Dulferを聴いていると、2000年以降のアルバムだと、やたらラップと絡んでいる。この種の音楽は惜しいとは思わないので出て来るたびにズバズバ削除して行く。すると10曲入りのアルバムで残ったのは2.3曲なんてことになったりする。この辺は割り切るしかない。というかそんなにまでして聴かなきゃいいのだが。CandyのAlbumはぜんぶもっているが1枚の収録曲がやたらすくない(笑)。



George BensonのAlbumも同じ。私は彼のギターが聴きたいのにやたら歌うものだから、歌を削除してしまう。するとこれまた10曲入りのアルバムが3曲ぐらいになったりする。

削除の方法は2種類あり、iTunesからのDeleteはiTunesからのみの削除。HDDに音楽ファイルは残る。FittleでのDeleteはHDDからも削除する。これを使い分けている。Candyのラップは完全削除。Bensonは表面的削除だ。



若いときの広く浅い趣味は、齢を重ねる毎に狭く深くなってゆく。
いまだにRockオンリーという友人もいる。それはそれでいい。
私はClassicとJazzだけになってしまった。Rockはまず聴かない。
それはそれで私の年輪だ。
そうしてやっと本物にたどりつける。

===========

ここで「小林よしのりが年齢相応の音楽をもっていなくて気の毒だ」というのを書き始めたのだが、これはこれで長くなりそうなので別項にしよう。
関連記事
  1. 2011/06/20(月) 17:03:32|
  2. 音楽
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<小林よしのりのAKB讃歌──裸の王様は誰? | ホーム | 旬の食卓──茗荷の季節>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://moneslife.blog.fc2.com/tb.php/505-330264d7
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

fc2moneslife

Author:fc2moneslife
2001年に始めたサイトMone's World--http://monetimes.
web.fc2.com/の出張版ブログ【木屑鈔】Boku-setsu-shouです。
2005年からやっていたライブドアブログから引っ越してきました。
FC2のサイトは2007年から利用させてもらっていました。これでやっとサイトもブログもFC2で統一です。
メールは、moneslife2000
@kpe.biglobe.ne.jpまで。

最新記事

カテゴリ

未分類 (0)
大相撲 (32)
落語 (6)
生活 (85)
パソコン (78)
ことば (41)
読書 (29)
音楽 (50)
政治 (200)
テレビ (27)
インターネット (91)
漢字 (6)
オリンピック (11)
マスコミ (46)
NHK (2)
プロレス (6)
世相 (91)
総理大臣 (7)
映画 (21)
スポーツ (8)
園芸 (3)
将棋 (71)
Jazz (7)
競馬 (20)
芸能 (32)
旅行 (10)
格闘技 (4)
漫画 (14)
橋下徹 (16)
タバコ (4)
Rock (2)
中共 (11)
宗教 (9)
週刊誌 (7)
皇室 (9)
地震 (39)
台湾 (5)
石原慎太郎 (10)
CM (2)
きっこ (23)
地デジ (7)
朝鮮 (23)
国民栄誉賞 (2)
ツイッター (8)
女子サッカー (1)
野田聖子 (9)
訃報 (10)
ブログ (11)
飲食 (11)
電王戦 (2)
竹島 (9)
靖國神社 (6)
デヴィ夫人 (6)
酒 (4)
節電 (1)
ホッピー (5)
小沢一郎 (9)
Windows8 (2)
たかじん (5)
島耕作 (1)
物品 (3)
テレサ・テン (2)
選挙 (8)
佐川急便 (8)
猫 (1)
白川道 (1)
サヨク (14)
麻雀 (1)
郵便 (1)
通販 (1)
Asus Memopad (1)
文章 (2)
携帯電話 (1)

月別アーカイブ

カテゴリ別記事一覧

検索フォーム

リンク

このブログをリンクに追加する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。