佐川急便嫌い──萬年筆話──Amazonの配送業者はヤマトだけではない

 昨秋から外出時はどこに行くときもAsus MeMO PadとWifiルーターを肌身離さず、かつては白い目で見ていた「撫でるひと」の一員になってしまった。ここのところ撫でまくりである。ケータイはガラケー。昨今、「モバイル生活はガラケーとタブレットのタッグが最強」という論を屡々目にする。使用者のひとりとして、私もそう思う。スマートフォンひとつとは機動力がちがう。

asusmemopad


 ガラケーの入力と比したら抜群に便利になったとはいえタブレットからフリック入力で文章を書く気にはなれず──それでもそこそこ早くなったが(笑)──そっちは[POMERA]にしている。このギアもまたカバーを開ければ即座に起動し、eneloop2本で25時間も保つものだから手放せなくなった。ネット接続は出来ない。文章は書きまくっているがブログもツイッターもご無沙汰気味。外出時のネット閲覧や調べ物はAsus MeMO Pad、文章書きは[POMERA]。投稿はしない、という生活だ。
pomera2
 Asus MeMO PadとThinkPad Bluetoothキイボードという組合せなら文章書きもネット接続してアップも両方出来る。そのために発売前に予約して買ったThinkPadキイボードだった。使わない手はない。PCバッグに両方を入れて外出し試みたことがある。結論は「ふつうにモバイルThinkPadを使った方がずっといい」だった(笑)。いまのところ「タブレットに外附けキイボードを使う」というのは、わたし的にはノーだ。嵩張り度合も差がない。それをやってみて、あらためてThinkPadノートのよさを確認した。

 と書いて気づいた。[POMERA]にもBluetooth機能があるので、Asus MeMO Padに文章を送り、そこからアップは出来る。これを書いておかないと[POMERA]ファンから抗議されそうだ。まだしたことはない。ようするに機器のせいではなく、私があまりアップに熱心ではないということなのだろう。と他人事風。



 そういうデジタルギアに埋没した日々を送っていた反動か、ここのところまた急に萬年筆に対する愛情が復活してきた。時は正に啓蟄。しばらく眠っていた感覚がむくむくと動きだした。私はデジタルギアが大好きだけれど、この古風で不器用な絶妙の味をもつ筆記具もまた好きなのだ。マニアと言ったら本物から反目されそうなので地味目に表するが、私はそれなりの文房具好きである。あたらしいタイプのボールペンやシャープペンシルを見たら迷わず購入する。所持している文具はかなりのものだ。安物ばかりだが(笑)。

 ということでここのところ、長年愛用しているプラチナ萬年筆太字でひさびさに原稿用紙に書いたりしていた。すると目新しいものも欲しくなる。まずは安いけれど話題になっているパイロットの千円萬年筆[kakuno]を細字中字と2本Amazonに註文した。これは郵便ですぐに届いた。楽しいAmazon生活だ。シナで買ってきたノートに書いてみる。シナ製は粗雑で買う必要などないのだが、それなりにデザインは珍しいし、ろくでもないとわかっていても買ってみるからこそ好事家である。金ペンとはまたちがうスチールペン先の固い感覚が新鮮だ。紙の質がわるいのでひっかかる。日本製のノートにする。ぜんぜんちがう。比較も楽しい。

 そんな日々を送っていたら益々萬年筆愛が高まってきて、ひさしぶりにあたらしいのが欲しくなった。私は太字愛好だから中字までしかない[kakuno]では不満。あれやこれや調べてパイロットのカスタム74のBB(極太)に決めた。となるとインクにも凝りたいので同時にペリカンのインク壷を2色註文する。パイロットのインク「松露」と、それようのコンバーターも註文する。原稿用紙も欲しい。満寿屋のを何種類かたのんだ。手にする日を夢見る。ここまではしあわせな時間だった。



 Amazonの配送がヤマトになり、不満のない通販生活を送っていた。ヤマトとはなんのトラブルもなく大満足だった。さらにはヤマトの会員(無料登録)だからかもしれないが、ヤマトからは配送の進行状況を知らせるメールまでくる。いたれりつくせりだ。満足の日々。今回もみなAmazonに註文した。が、ここに油断があった。

 今回の品、出品先が3種類、つまりみっつの店からの購入だった。なんと、その宅配便がみなあのクソ佐川だったのである。ヤマトはあくまでもAmazonからの購入のみ。同じAmazonでも出店のような形になっているところはちがうのだ。運悪く大阪の店を選んでしまった。 大阪は佐川一色である。註文確定後に、3店から「佐川急便でお届けします」とメールがあった。蒼くなった。いやな予感がする。馬券は当たらないがこんなのに限って当たる。

 ここでまた不幸が重なった。私はいまAmazonはVISAデビットカードで支払っている。振りこみ料金もかからず便利だ。だがこれは註文確定と同時に引き落とされる。キャンセルしてもすでに金は引き落とされていて、その後キャンセルの連絡が、それ専門の会社から銀行に届き、それから戻ってくる、という方式だ。この「それ専用の会社」が間に入っているので時間が掛かる。それが長い。最短でも2週間ぐらい、最長で60日だ。

  昨年の暮れ、むずかしく言うと旧朧月の尽、キャンセルする事態があった。あれこれトラブルが続いてこの60日になった。それは私にとってはけっこう大きな金額だったので、宙に浮いたままになったそれを60日待つというのは苦い日々だった。その経験からキャンセルはしたくなかった。

 いま思えばたとえ二ヵ月先まで金が戻ってこなくても、今回はたいした金額ではなかったし、クソ佐川だとわかった時点でキャンセルすべきだった。だけど早くあたらしい萬年筆の書き味をあたらしいインクとあたらしい原稿用紙でたしかめたく、しばし迷ったが「まあ、いいか」にしてしまった。もしかしたら佐川のサービスも改善されているかも知れないと……。
 甘かった。



 帰宅すると不在通知が入っていた。
 その紙切れを手に、自動受付というのに電話する。もちろん有料だ。通話料は携帯電話からは20秒10円と書いてある。不在通知に電話が繋がった後の「操作方法」が書いてある。あれこれ入力せねばならない。熟読し、すばやく対応できるように呑みこんでから掛けた。
 
 電話が繋がった。コンピュータによる自動音声である。紙切れには「①お問い合わせ番号を入力してください」とあるのでその用意をしていたら、いきなり「あなたの電話番号を入力してください」と言われる。ちがうじゃねーか。しかたない、した。すると最初の「①お問い合わせ番号を入力してください」になった。読みにくい運転手の書いた12桁の番号を入力する。ここではなんとかなると思っていた。甘かった。

 20秒10円だから手早く済ませたい。こんなものとは関わりたくない。用件を済ませ早く切りたい。
 すると「4桁の営業所番号を入力してください」と言われる。そんな話は聞いてない。不在通知の用紙の連絡方法にもそんなことは書いてない。知らんよ、おまえんとこの営業所番号なんて。不在通知のどこかに書いてあるのかと表から裏まで隅々まで見たが、そんなものはない。ないものを入れろと言われても出来るはずがない。その間もコンピュータ電話は「4桁の営業所番号を入力してください」、しばらく間を置き、「営業所番号が確認できません」を繰り返している。電話賃がもったいないので切った。3分は使ったか。こんなもので100円も取られてしまった。切ってから不在通知をもういちど舐めるように見るが、どこにもそんな4桁の番号なんてのはない。

 しかたなく読み辛い字で書いてある運転手のケータイに掛けることにした。この「読みづらい字」はイヤミではなく有名な事実。ネットでも「佐川の不在通知なんだが、これは何番だと思う?」という写真が話題になったことがある。とんでもない殴り書きで電話番号がわからないのだ。みな佐川では苦労している。私のもひどかったが、とりあえず読めた。掛ける。でない。10回コールしても、でない。10分後に掛けた。また10回コールしても出ない。1時間後にかけた。また10回コールしても出ない。あきらめた。精神衛生に悪い。出ない番号なら書くなよ。



 これ、いくつかの品物を註文した三つの店のまだ最初の1店目なのである。あと2つの店から品物が届く。それもみな佐川だ。これからどれほど不愉快なことが続くのだろう。というか、私は註文した品々を無事受けとれるのか。腹立ちも、代引だったらまだ耐えられる。「手にするまで金は払わん」とやれるからだ。だがデビットカードでもう支払ってしまっている。
 憂鬱な時間が続く。これからはもう何があろうと「佐川急便でお届けします」とある店からは買わない。まちがって註文してしまったらキャンセルする。そのためにデビットカードの使用はやめよう。以前と同じ振りこみにする。振りこみ作業のめんどくささなど佐川と関わらないですむならなんてことない。

 佐川急便のひどさはだれもが知っている。店の関係者の耳にも届いている。でも利用している店は多い。そういう店は、客が気持ちよく商品を受けとることよりも、たぶん他の業者よりも安いのであろう佐川急便の配送料金を選んでいる。つまり、お客さまの満足感よりも、自分達の利益優先だ。そんな店とは縁を切る。長い目でみりゃ、そんな店は損している。私のような客は決してすくなくない。

 とにかく、もう、ぜったい、「佐川急便でお届けします」という店からは買わない。註文してしまってもキャンセルする。キャンセル理由を問われたら「佐川急便だから」と書く。巨大な歪んだ搭の地べたに穴を掘るアリンコみたいなものかも知れないが、いつかはこの搭が倒れることを夢見て、そうしてゆくしかない。

 パイロットのあたらしい萬年筆で、ペリカンのブルーブラックで書くぞという昂揚感が萎んでしまった。いやな会社である。この世から消えてくれ。

---------------

【追記】──営業所番号がなかったのは運転手のミス──2014/4/2

 二度と使わんと言いつつ、また佐川に関わってしまった。
 eneloopを愛用している。三洋の(いまはもうPanasonicの、と言うべきか)すぐれもの充電池だ。いま単3を16本、単4を8本もっている。単2を使う目覚まし等もこれを使っている。eneloopの単2は単3に着ぐるみ?を着けて使うのはご存知の通り。[POMERA]等にも使うのであと8本買うことにした。ノジマオンライン。佐川だった。がっくし。そうだよ、いちばん安いからノジマにしたが、ノジマは佐川なんだよ。わすれていた……。

 帰宅すると不在通知がはいっていた。相変わらず運転手にかけても出ないし、サイトからの連絡にも手間取るし、すべてが最悪だが、もう書きたくないのでそれには触れない。

 今回ひとつ確認できたことがあった。上記の「20秒10円の有料電話にかけたら『営業所番号を挿れろ』と言われた。そんな番号しらねーよ」の話。今回の不在通知、運転手の殴り書きした欄に、伝票番号、運転手の携帯番号のあとに、同じく手書きで4桁の営業所番号が書かれてあった。前回のものも保持している。確認した。そこには書かれてない。つまり前回の不在通知では、運転手が必ず書くことになっている営業所番号を書き忘れたのである。クソ会社のクソ運転手である。私にも「どこかにきちんと印刷されているのにオレが見おとしているのではないか」という気持ちがすこしあったので、そうじゃなくあきらかな運転手のミスとわかって安心した。

 しかし佐川と手が切れない。じつはこのeneloopの前にも、私は長年BVLGARIのPour Hommeを愛用しているのだが、たまにはすこし浮気をするかと、これのBlueを註文してみた。これがまた見事に佐川で、当然のごとくトラブルに巻きこまれた。
「クソ佐川とは縁を切る。ぜったい使わない」とか言いつつ、相変わらず関わってしまい、いやなことばかり体験している。さすがに恥ずかしいのでそれらのことは書かなかったが。こまった。なんとかならんのか。

●私のブログの佐川急便関係の文章一覧
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