天皇陛下の埋葬を変更──皇后陛下への敬愛──「昭和の日」に武蔵野陵へ

宮内庁は、天皇や皇后が逝去した際の埋葬方法について、天皇皇后両陛下の意向を受けて、土葬から火葬に変える方向で具体的に検討を進めることになりました。
 
天皇と皇后を一緒に埋葬する合葬も視野に入れるということで、350年余り続いてきた埋葬方法が大きく変わる見通しです。

天皇や皇后が埋葬される場所は「陵(りょう)」と呼ばれ、昭和天皇の場合、東京・八王子市の武蔵陵墓地に皇后の「陵」と隣り合う形で造られています。
 
天皇の埋葬は、350年余り前の江戸時代初期から、ひつぎごと埋葬する土葬で行われ、1つの「陵」に1人が埋葬されてきました。
 
両陛下は、みずからを埋葬する「陵」は、大きさを含めできるだけ簡素なものとするほか、埋葬方法は社会では一般的な火葬が望ましく、「喪儀(そうぎ)」についても国民生活への影響を少なくしたいと述べられているということです。NHKニュース

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 今上天皇はここまで気を遣ってくださっている。
 この時期にこのことが明らかになったのは、目前の「昭和の日」を意識されてのことだろう。

 毎週ヘリコプターに乗られて、東北の被災者を見舞ってくださったときのことを思い出して胸が熱くなった。あのときの、膝行する陛下の前であぐらを組んでいた無礼者には今も憤慨するが、時が過ぎれば、あいつらも、いかに自分達が稀有な体験をしたかを知り、陛下のありがたさに気づき、人生の膝を正すだろう。そう信ずる。

 このニュースと連係して、昭和天皇の武蔵野陵(むさしのみささぎ)、香淳皇后の武蔵野東陵(むさしのひがしのみささぎ)のことを調べて勉強した。



 それで思ったのは、昭和天皇の崩御は鮮明に覚えているのに香淳皇后に関する記憶がないことだった。
 天皇陛下の崩御は国を挙げての一大事だし、私自身も皇居に弔問記帳に出かけたから覚えていて当然なのだが、そういうことではなく、私自身の香淳皇后に対する興味のなさである。亡くなった年も覚えていなかった。2000年6月16日、97歳とのこと。平成12年か。言われてみれば、あのころか、と思い出す。

 宮内庁の公式記録には「在りし日の昭和天皇をお偲びになりながらの穏やかな日々をお過ごしになり」とあるが、そうだったか、本当は惚けたんじゃなかったっけ。と、すこし思い出した。

 香淳皇后に対する私の思いは、皇后陛下を庶民出身といじめたという、それに尽きる。周囲の女官達からも執拗なそれはあり、護ったのは当時の皇太子殿下だった。

 それはすなわち、私の敬愛する皇室において、皇后陛下の存在がいかにおおきいかということになる。
 皇太子御夫妻の時代、沖縄でのあの火焔瓶事件に、咄嗟に身をもって皇太子を庇おうとなさった。不意の出来事だったからこそ、決意のうつくしさに感動する。夫に危害が及ぼうとしたとき、反射的に自分が身替わりになろうとする妻がどれほどいるだろう。妻を庇おうと、夫を庇おうと、決意しているひとたちはいるだろう。だが現実のその場で、瞬間的に対応できるひとが果たしてどれほどいることか。

 欧米諸国に倣って、首相の外交に夫人を同伴するのが恒例となった。佐藤栄作の時が始まりのように記憶している。総理夫人が日本版ファーストレディとして表に出て来た。せいいっぱいおしゃれした。佐藤夫人はひざの見えるミニスカートを着用して話題になった。みっともなかった。たたずまいが、威厳が、
皇太子御夫妻とはちがいすぎた。世界が讃えるPrincess Michikoの美しさとファッションセンスがどんなに誇らしかったことか。
 


 私がいままで最もマスコミを憎んだのは、皇后陛下を失語症に追いこんだ事件だった。「宝島30」と「週刊文春」だ。

 私は「失語症」と覚えてきたが、ここでは「失声症」になっている。なるほど、コトバを忘れたのではなく、お声が出なくなってしまったのだから、そのほうが正確か。

『SAPIO』のサイトから引用。

 93年10月20日、美智子皇后は59歳の誕生日の祝賀行事に出席される直前に、お倒れになった。声が出なくなる「失声症」になられたのである。

 原因は一部の月刊誌、週刊誌によるバッシング報道だった。たとえば、こんな具合である。

「美智子様は宵っぱりで、午前1時、2時になってもインスタントラーメンを注文したりするので、当直職員は気を許すことができない」

「パーティーなどの計画も、美智子様がウンとおっしゃらないと話が進まない」

「皇后陛下のご希望で、昭和天皇が愛した皇居自然林が丸坊主」

 なんとも不快である。それをされても皇后陛下に反論の機会はない。皇后陛下を失語症に追いこんだマスコミに対するあらたな怒りがまた湧いてくる。

 しかしこれらの文章も皇后陛下を御名前で呼んでいるが、その不敬を知らないのであろうか。



 今回の陛下ご自身の提案による変更で、土葬から火葬になるという。そのことで御陵の広さや維持などの経費節減になると陛下は判断されたようだ。

天皇陛下も火葬の時代になるようだ。上記、「合葬」は好ましい。仲のいいお二人にはそれが似合う。個人的には、
天皇陛下は土葬が好ましいと思うが、陛下ご自身が国民の負担を考慮してそう決断なさったのだから意見は控える。

 しかし、今上天皇の崩御されたあとの時代を思うと、それだけで気が滅入る。健やかに長生きしてください。いてくださるだけで希望です。




musashinomisasagi


 29日の「昭和の日」は、武蔵野陵(写真)に出かけてみよう。見学できるようだ。まだ未体験だった。
 今年は初めて靖国神社の奉納大相撲も見たし、記念の年になる。

 最寄り駅は高尾。品川時代ならちょっとためらうぐらい遠いが今はちかい。懇切丁寧なこのサイトのお蔭でゆきかたもよくわかった。方向音痴の私も迷わず行けそうだ。

 昭和天皇にご挨拶するのは、記帳の日以来だから24年ぶりになる。

 午前中に御参りして、午後は競馬の天皇賞を楽しもう。今年はちょうど昭和天皇の誕生日である4月29日に施行される。むかしは4月29日が何曜日であろうと、春の天皇賞は4月29日だった。あのころがなつかしい。
 寺山修司の逆説的名言。
「天皇陛下はいいな。天皇賞に日に生まれていいな」 
 しかしもうそれはない。今年のようにたまに偶然があるだけで。

降る雪や 明治は遠くなりにけり──中村草田男

 昭和も遠くなったなあ。 
 寂寥ではない。
 なつかしむ時代を持っている歳月の重さに酔う。
 この句の深みがやっとわかるようになった。 
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