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酒話&競馬話──「越後桜 大吟醸」を飲んでみた──「コダマはカミソリの切れ味、シンザンは鉈の切れ味」──「ならメイヂヒカリは日本刀の切れ味だ!」

echigosakura 私はあまり「大吟醸」は呑まない。日本酒にフルーティな香りは求めない。むしろ苦手なぐらいだ。フルーティな大吟醸が好きだという女も多いが、好きじゃないという日本酒好きの男もまた意外に多い。

 昨日、宮城県産の旨そうなかつを切り身を見かけた。
 かつを刺身なら日本酒だ。日本酒は生魚に合う世界一の酒だ。こういうのに白ワインのひともいるが、私は生魚や生貝類をワインで楽しむ味覚とは意見があわない。



「コダマはカミソリの切れ味、シンザンは鉈の切れ味」という武田文吾調教師の言葉は有名だ。これは昭和39年にシンザンが無敗で皐月賞を制したときに、昭和35年に同じく無敗で皐月賞を勝ったコダマとのちがい(共に武田調教師が管理)を問われ、武田師が言った比喩である。

 この言葉の意味は誤解されていて、私は機会があるたびに書くようにしているのだけれど。
 コダマはダービーも勝って無敗の二冠馬となる。レコードタイムで駆けぬける駿馬だった。母はシラオキであり名血だ。菊花賞は5着に敗れて三冠はならなかった。
 対してシンザンは地味な馬だった。血統でも注目すべき点はない。
 皐月賞の時点で、2頭の無敗の皐月賞馬のトレーナーとなった武田師は、両馬の評を問われて、そう応えた。武田師の中でコダマとシンザンの評価は雲泥の差があった。それが「カミソリと鉈」なのである。
 人間の評価に例えるなら、コダマを「1を聞いて10を知る天才やね」と絶讃し、シンザンを「1を聞いても1しかわからんけど、一歩一歩着実に歩んで10を知る努力家や」と言ったようなものである。

 ところがシンザンは多くの二冠馬(クモノハナ、トキノミノル、クリノハナ、ボストニアン、コダマ、メイズイ)の叶えられなかった夢を叶え、セントライトに続いて日本競馬史上二頭目の、戦後初の三冠馬となる。さらには天皇賞、有馬記念も勝って〝五冠馬〟なんて新語まで生みだすスーパースターとなった。当時は八大競走外だったが宝塚記念も勝っている。天皇賞が今のように勝ち馬も出られる制度だったらまちがいなく2勝しているだろう。するとGⅠ7勝の先駆である。JCもあったらGⅠ8勝の記録を作っていたか。

 誤解とは、その圧倒的戦歴(19戦15勝2着4回)から「鉈」が過大評価されてしまったのだ。「カミソリは切れ味鋭いが脆い。その点、鉈はどんな籔でも切りひらいて行く。歯が缺けることはない。すごいぞ、シンザンは鉈なんだ!」のように、シンザンを知らない世代から崇め高められ、名言が見当違いのひとり歩きを始めてしまったのである。
 そうじゃない。武田師は、あきらかにカミソリよりも切れ味の鈍い、格下の存在として「鉈」を使ったのである。
 後に、「シンザンは〝カミソリの切れ味をもった鉈〟だった。シンザンに失礼なことを言った」と述べている。
 私は、機会ある毎にこのことを書いて誤解を消すようにしているのだが、ひとり歩きが早すぎて追いつけない。
 最近は、それはそれで名言の味だから、これでいいのかと諦めている。



 てなことを書いたのは、これに隠れたもうひとつの名言を書きたかったから。
 メイヂヒカリの蛯名武五郎である。
 メイヂヒカリの成績はこちら。菊花賞、天皇賞、有馬記念を勝っている。

「メイジ」じゃなくて「メイ」なのが美しい。「明治」の「治」は「チ」なのだから、どう考えても「ヂ」が正しい。このころのかなづかいはまともだった。当時のものを読むと、「親父」もしっかり「オヤ」になっていて感激する。なんで「チチ」なのに、「オヤジ」になるのだ。いまこのかなづかいをするとATOKに「誤りです」と指摘される。

 成績表はいつものように「優駿の蹄跡」からお借りした。私は長年「馬事文化賞」を「優駿の蹄跡」に授けよと主張しているのだが未だに叶わない。あの審査員じゃ無理か。きっこと親しい石川喬司(笑)。

meijihikari













 メイヂヒカリはスプリングSで故障発症して春のクラシックは出られなかった。
 朝日のころはセントライト以来の三冠馬かと期待された大物だ。なおこのころはただの「朝日」であり、「朝日3歳ステークス(現朝日杯FS)」ではない。この成績表の表示は誤りである。でももちろんここはこれでいいんだけどね。こんなことでケチをつけたら罰が当たる。
 ただ私はこれなんかを自分が競馬をやっていたときの「朝日杯3歳ステークス」と書いてしまい、あちら様から「朝日盃」と直されるような仕事環境にいるので、すこし気になる(笑)。
 最後の「中山グランプリ」は有馬記念のこと。これが第1回目。これを創設した競馬会理事長の有馬さんが急逝したので、翌年の第2回から「有馬記念」と名前を変える。その意味では貴重な唯1頭の「中山グランプリ馬(有馬記念馬ではなく)」である。



 メイヂヒカリに騎乗し、史上最強と信ずる関東の蛯名武五郎騎手は、関西の武田師の「コダマはカミソリの切れ味、シンザンは鉈の切れ味」を伝え聞くと、「ならメイヂヒカリは日本刀の切れ味だ」と言った。
 これ、比喩として最強だろう。日本刀ほど美しく凄まじい切れ味のものはない。

 その地の酒は、その地の刀に似ている。サーベル、青龍刀、シャムシール。

 日本刀と日本酒は世界最強である。毛唐かぶれにはわからない。



 日本酒はうまいのだ、洋酒なんかに負けていないのだ、ということを言おうとしたらコダマやシンザン、メイヂヒカリに脱線してしまった。
 むかし「私、プロレスの味方です」がヒットして、アントニオ猪木と初めて対談をした村松友視さんは、猪木の話しかたを「ブーメラン話法」と言った。プロレスの話をしているのに、どんどん脱線してゆき、南米大陸をぶっこぬく新幹線を作るなんて話になり、いったいどうなるのかと心配するのだが、最後にはきちんと本題に繋がり、うまくまとまるのだという。それを「ブーメラン」としたのだ。
 私のも、日本酒の話からいきなり「武田文吾調教師は」になってしまったので、何事かと思ったかたもいただろうが、一応ブーメランではある(笑)。

 やっと本題の「大吟醸 越後桜」の話。



 かつを切り身を買い、酒屋を覗く。四合瓶を買おうと思っていた。ちょっと高めの旨そうなヤツ。
その時点ではいつもの「純米酒」にしようと思っていた。それが、「ワイングラスでおいしい日本酒アワード部門金賞2年連続受賞」と札の掛けてあるものがあったので手にしてみる。それが「大吟醸 越後桜」だった。

3nen いま思えば「ワイングラスでおいしい日本酒ってなんなんだ」なのだが、そのときは深く考えず、モンドセレクションのようなものかと思ってしまった。モンドセレクションといえば「日清のバターココナッツ」である。そんな審査を崇拝しているわけではないが、ここのところ気に入っている「博多の華 三年貯蔵」のように、これをきっかけに手にしてハズレを引いた記憶はない。



 宮城沖のかつをは旨かったし、大吟醸越後桜もすいっと入り、酔い心地もよく、文句はなかった。ただ、すこし薄く感じた。しかしそれはしかたない。なぜなら私が大吟醸なんて普段はあまり飲まないものを呑んだのは値段だったからだ。四合瓶で980円だったのである。この値段で大吟醸はちょっと無理だろう。安くても四合瓶で1500円はする。馬券敗戦が続き苦しい台所事情なので、つい手を出してしまった。

 文句はなかったが、なんか残った。すこしだけ、疑問が。たぶんそれは値段による品質なのだと思う。山田錦50%精米であり、香りもいいのだが、ほんのすこしだけ、なんかちがうなと頭の片隅に引っ掛かっている。
 しかしそれは値段を知っているからかも知れない。もしもこれが四合瓶で2500円の品だったら文句は言わないのかと自分に問い掛けてみる。いややはりそれでも同じ事を感じたと思う。90%文句はないのだが、なんかどこかに違和感を覚えるのだ。



 翌日、越後桜の酔いも醒めてから、検索してみた。するとこんなサイトがあった。 

酔い人「空太郎」の日本酒探険──「越後桜 大吟醸」

 なるほどなあ、安くするために醸造用アルコールを足しているから、こんな感じになるのか。
 でも安いのだからしかたない気もする。
 このかたは、すばらしい日本酒博士である。これからも参考にさせてもらおう。博学に感謝。



echigosakura 私は「大吟醸 越後桜」を貶しているのではない。そこは誤解しないでいただきたい。フルーティな日本酒を好むひとには値段も手ごろで、とてもいいのではないかと思う。ふだん大吟醸を飲まない私がたまに愉しむならこれで充分だ。でも本格的な大吟醸好きのひとには不満が残るだろう。しかたない。安いのだから。

「ワイングラスで飲む日本酒アワード」というのも調べてみた。知って白けた。文字通り「ワイングラスで飲むとうまい日本酒大会」である。小規模だし、近年出来たばかり。この企劃に大賛成してくれていると民主党議員が紹介されていて、ますます白けた。

 でもワイン好き日本酒嫌いの女に対して、こんなアプローチも必要なのだろう。とは思う。でも女の酒飲みでも、まともなのは日本酒がわかるから、こういう「ほら、日本酒でもワインみたいでしょ、飲みやすいでしょ」という迫りかたは、なんか卑屈でイヤだ。「日本酒の価値はバカ女にはわからない」でいいんじゃないのか。わしはそう思う。いや商売だから、そんなバカ女に「ね、ワインみたいでしょ」と言って買わせねばならないのか。底辺を拡げねば始まらないのか。それこそが大前提か。いやいや、所詮バカ女はバカ女だから、そこまで腰を低くして奨めても、すぐにまた「やっぱワインよねえ、ぜんぜんちがう」とか言っていなくなると思うぞ。だからやはり「バカ女にはわからない日本酒の価値」でいいんじゃないのか。



 デフレスパイラルで庶民はみな質素な生活をしている。
 アベノミクスでどれだけ経済が活性化するだろう。期待して待ちたい。
 着道楽のひとはがんばって稼いで着るものの質を落とさないように努力している。私は、衣類は暑さ寒さを凌げればいいと割り切っているので、日々質素な安物中共衣料品で暮らしている。惨めではあるがそこは割り切らねばならない。

 ただ食品の質は落としたくない。特に野菜と酒にはこだわりたい。中共からの輸入食品は食わないほうがいい。これはまた別項で詳述する。
 酒も、毎日を週に三日、いや一日に落としても、いいものだけを呑みたいと心懸けてはいる。
 景気が良くなり、収入が増え、酒飲みが、すこし高いが良質の本物の酒を飲むことが望ましい。酒造メーカーは本物だけを作っていればいい。本物っぽい安物の贋物に凝る必要はない。それが時代の理想なのだが……。
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