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生活雑記──旧友からの突然のメール──23年ぶりの再会予定

 数日前、携帯電話にメールが届いていた。いきなり親しい呼び掛けで「××ちゃん、ご無沙汰してまーす。5月中旬にひさしぶりに東京に行くので会いましょう。楽しみにしてます」とある。なれなれしい。誰なのか。わからない。携帯メールのアドレスはない。090から始まる携帯番号があるだけだ。



 私は一応携帯メールアドレスを持っているけど、使わない。理由は打つのが面倒だから。あれはたいへんだと思う。しかし電車の中などでとんでもない早打ち若者(というか中学生ぐらいのこどもが多い)を見かけるし、私より年上なのに、ガラケーで、そこそこ長文のブログを毎日アップしているひともいるから(もちろん理由はPCが使えないからだ)、あれは慣れなのだろう。私は指先は器用だから、その気になればそれなりの速さに達する自信はある。用途がないのでやらないけれど。そもそも楽器演奏だって、出来ない人から見たら神業だけど、長年やっていれば目を瞑っても弾けるものだ。携帯電話の早打ちもそれに類したものだろう。それはともかく。



 こういう意味不明のメールは無視するのだが、どうにも気になる。「××ちゃん」という呼び掛けをするひとは、かなり限られている。学生時代にまで溯る古い知りあいの可能性が高い。しかし学生時代から今に至るまでつきあっているひとなら、限られているからすぐに思いつくし、「ご無沙汰」のはずもない。
 もうひとつのポイントは「ひさしぶりに東京に行きます」だ。地方在住なのだろう。地方に住んでいて、今度ひさびさに東京にやって来るひとで、私を「××ちゃん」と呼ぶ古い古い知りあい。いないよ、そんなひと。誰だ!?

 それでいて携帯の番号を知っている。
 私はJ-Phoneを契約してから20年近く携帯電話の番号は替えていない。仕事用だからそれが肝要だ。一般にはそれは充分長い時間であろうが、私にとっては「近年」でしかない。
 「××ちゃん」という学生時代の古い呼び方をするひと(これは「近年」ではない)と、「近年」使うようになった携帯番号を知っているひととなると、ごくごく限られてくる。しかし確実にそのひとたちではない。その中に「ひさしぶりに東京に来る」なんてひとはいない。



 ここ数日、そればかり考えていた。
 電話番号は明示されているのだから掛けてみればいいのだ。
 しかし、相手に「あなたは誰ですか」と問うのも憚られる。
 そもそもこのひとは、なぜ私に電話を掛けてこないのだ。いきなり名前も名乗らず携帯メールってのはなぜなのだろう。

 もうひとつ、「敵」の可能性がある。何かで私の「××ちゃん」という呼び方と携帯電話の番号を入手したヤツの悪戯だ。CNXと名乗る気狂いに長年絡まれているから、そういうことも想定しなければならない。こんなヤツに気楽に返事したらたいへんなことになる。だってほんとに旧友なら名前を名乗るはずだ。どう考えても不審である。
 考えれば考えるほどわからなくなった。



 昨日、突如思いついた。
 きっかけはM先輩だった。大学時代の音楽サークルの先輩である。いつもここに名を出すFM東京で竹脇無我さんとの仕事やJ-Waveで白鳥英美子さんとの仕事をした長年お世話になっているM先輩ではない。もう交流が途絶えて長い別のひとである。ふたりのM先輩は同級生だった。

 私を「××ちゃん」と呼ぶ古いひとは、ごくごく限られる。必死に考える。そのひとりとしてこのM先輩の名が浮かんだ。しかしM先輩は横須賀に住んでいる(今は知らないけど)はずだし、東京っ子であることを自慢するひとだから、「ひさしぶりに東京に行く」は当たらない。なにより私の携帯番号を知らない。だからM先輩ではないのだが……と考えているとき、そこからの連想でオノケンの名が浮かんだ。



 23歳のとき、当事札幌に住んでテレビ局の仕事をしつつ北海道を歌い回っていたM先輩が「歌いに来い」と誘ってくれた。ギターを担いで出かけた。私の北海道初上陸である。
 M先輩は、渋谷宮益坂の伝説のフォーク喫茶「青い森」で、RCサクセッションや泉谷しげる、古井戸なんかと一緒に歌っていたひとだ。卒業して北海道に渡っていた。
 先輩と一緒に道東を回った。楽しい旅だった。大鵬の生まれ故郷の弟子屈に行ったのもこのときだった。布施明の「霧の摩周湖」でしか知らない摩周湖に行ったり、根室から国後半島を臨んだりしたのもこのときが初めてだった。

 そのとき知り合い、一緒にコンサートをやった(私たちは彼らの主催するコンサートに出させてもらったわけだが)現地の歌い手に野付郡別海町の酪農家・小野謙治さん(通称オノケン)がいた。オノケンは当事、NHK教育テレビの「みんなの歌」じゃないや、なんだ「今日の歌」みたいな毎日流れる5分間番組みたいなのに出演していた。自分たちで作詞作曲した歌を三人組グループで歌っていたから、現地じゃ有名人である。この番組、北海道ローカルだったかも知れない。いや、そうだな。でも毎日朝夕に2回、NHKから歌と映像が流れるのだから有名人である。

 番組の作りは、彼ら三人がギターを手に口パクで歌う映像から始まり、歌のバックに牧場での仕事風景が流れたり、今時のPVみたいだった。

 ♪ 朝日が大地に顔を出せば、ミルク搾りの唄が聞こえる
   でっかい太陽、両手に抱いて、そうさ、仲間さ、おれたち、ひとりじゃ、ひとりじゃないのさ
   (作詩作曲・小野謙治)

 よく覚えるてな、おれ(笑)。いまでも歌える。



 オノケンと親しくなった私は、翌年ひとりで訪ね、酪農をしているオノケン宅に住まわせてもらい、仕事を手伝いつつしばらく滞在した。前年、M先輩と一緒に数泊させてもらっていたが、東京っ子のM先輩は、牛にも近寄らなかったし、毎日の作業である糞尿処理なんてとんでもないというひとだった。私はそれが平気だったのでオノケンに気に入ってもらえた。
 その翌年には、私が明大前の「キッドアイラックホール」で開いたコンサートに、はるばる別海からゲストとして駆けつけてくれたりした。

「駆けつけてくれた」には、すこしウソがある。当時オノケンは、酪農実習に来た横浜の娘さんを嫁にしようと燃えていた。しかし奥さんの実家は大反対だ。北海道の果てに娘は嫁にやれない。オノケンが北海道からギターをしょって上京し、私のコンサートに出てくれたのは、歌うこと以上に、この横浜の家を訪ね、嫁にもらう許可を得ようというのが主目的だった。
 それからもまた夏になると出かけては世話になった。



bekkai このへん、書き出したら切りがないので先を急ぐ。
 オノケンならM先輩が当時私を読んでいたように「××ちゃん」という呼び方をするだろうし、「ひさしぶりに東京」も納得できる。

 唯一携帯電話の問題がある。一年前、ひとりさびしい正月を送っていた私は、オノケンに電話している。それは覚えている。その電話ですら10年ぶりぐらいだったから、オノケンはとんでもなく驚いていた。田舎のひとの固定電話は何十年も変らない。古い手帳を整理していたらオノケンの固定電話番号が出てきたので(北海道野付郡別海町なので0146だ)ほろよい機嫌で掛けてみたのだった。地図のA地点が別海町。

 しかし私は、そのあときちんと近況を報告する手紙を書こうと思いつつ書いていない。無精が恥ずかしい。だからオノケンは私の住所も携帯電話の番号も知らないはずだ。可能性としてあるのは、その普通電話のディスプレイに表示された(もしも電話機がそんなタイプであったなら)であろう私の携帯電話の番号を彼がメモしたかどうかだ。可能性としてはうすいが……。



 考えるほどにオノケンしか思いつかないので、思い切って携帯メールを書いた。「あなたは誰ですか? オノケン?」と。これだけ書くのでも面倒だったから、私はほんとに携帯メールは苦手だ。

 今朝、「そうです、オノケンでーす。名前を書かなくてごめんね」と返信があった。ひさしぶりに横浜の嫁さんの実家に一緒に来るらしい。「会えるのを楽しみにしています」と返事を書いた。



IMG 前回会ったのは、いつだろう。写真の軽自動車ダイハツMIRAで、茨城から仙台まで走り、そこからフェリーで苫小牧に渡り、いつもは千歳空港からレンタカーで行っていたお世話になっている日高の牧場や名馬の故郷をあちこち訪ね、それからオノケンの別海までゆき、旧交を温め、知床半島をぐるりと走り回ってきたのだった。3週間ぐらいの旅だったか。90年の夏か。すると23年前になる。

 私の北海道体験は、20代の趣味の道東から始まり30代の仕事の道南の日高にいたるのだが、このふたつは繋がっていなかった。道東のころ、競馬ファンなのに日高に名馬を訪ねる感覚はなかった。競馬好きの大学生なんてのは、だいたい経験しているものだが、私は北海道をたびたび訪ねていながら日高には行かなかった。日高を取材で毎月のように訪れるようになっても、今度は懐かしい道東に行ってみようという考えはなかった。まあ広い北海道で離れているのだが。 
 このときにやっとふたつが繋がった。



 オノケンはその後、奥さんの実家から許可をもらって結婚し、ふたりの息子に恵まれた。牧場も次男が継いだという。
 さて、どこでどんな再会になるのだろう。なんとも楽しみなことだ。
 牧場の豪快な男の割には、酒は弱かった。まあビールで乾杯ぐらいはできるだろう。4日間、横浜にいるらしいから、積もる話もあるし私のところに一泊してもらおうと思っている。

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【追記】──別海で見たサクラショウリのダービー

 日本ダービーに関する原稿の直しゲラが届いた。
 レース展開で書き直しを指摘されたものに昭和53年のダービーがあった。サクラショウリの勝ったレースである。1978年5月28日。

 私はこのレースを、オノケンと一緒に別海でテレビ観戦した。馬券は友人に頼んで東京で買ってもらっていた。
 当時は枠連のみ。渋谷等の場外は千円単位のみの発売になる。だから長年私にとって馬券とは千円単位で買うものだった。100円から始めた人とは感覚がちがう。当時と物価を比較すると4倍にはなっている。今の金銭感覚で言うと「1枚4千円」が最低単位だったことになる。ひどい時代である。もっとも昭和初期の「1枚20円時代」は、大卒初任給が75円の時代の20円だから、1枚4万円になる。馬券はもともとそんなものだった。



 1番人気のバンブトンコートから枠連3点買い。勝ったのは2番人気のサクラショウリ。2着に12番人気のアグネスホープ。今だったら馬単馬連万馬券だ。しかし枠連しかなく、アグネスホープは4着に敗れた1番人気バンブトンコートと同枠だった。「代役」というやつである。だから結果は単勝1、2番人気で決まったのと同じく枠連620円の低配当だった。3千円投資した私は6200円になり3200円の儲け。今だったら嗤ってしまうようなちいさなプラスだが、あのころはまだ価値のある3200円だった。



 別海のテレビで見たサクラショウリのダービーのレース展開を、当時の記憶のままで書いたら、すこし有力馬の位置取りがちがっていたようで、修正となった。そのときに見ただけで、後にビデオを見ていないし、さすがに記憶だけで書いたらそうなるか(笑)。
 民間雑誌だったらそのまま載ってしまい赤っ恥だが、私の競馬仕事はJRA専門なので最強のチェック機関がついている。それはそれはすごいものだ。二重三重どころか五重六重のチェックが入るから、細かなことまで完璧になる。そりゃまあ御本家だから当然だろう。「3コーナー、後方3番手から仕掛けて上がって行く」なんて書くと、「3コーナーでは後方4番手の位置、仕掛けるのは4コーナー手前です」なんて指摘が入る。ここの仕事に慣れるとチェックの甘い民間の仕事はもう怖くて出来なくなる。そのことにすこし甘えている部分は反省せねばならない。



 だから高名なブロガーでありアフィリエイト商人の<きっこさん>のようなかたが、「AJC杯で、とうさんはあたしの奨めたホワイトフォンテンの単勝を千円買い、それが7万円になった」なんて、ちょっといい話も、「ホワイトフォンテンの単勝19倍。7万円にはなりません」とすぐに直される。<きっこさん>のJRAデビューは遠いようだ。



 知らないレースなら調べまくって書くのだが、どうしてもこういう知っているレース、しかも別海で見たという思い出深いレースだと、筆に任せて書いてしまう。そして勘違い発露。赤面となる。

 大阪の枚方の街頭テレビで見たテスコガビーの桜花賞と、別海で見たこのサクラショウリのダービーは、「その土地の思い出」で印象深い。



 サクラショウリは後に皐月賞、菊花賞二冠馬サクラスターオーの父となる。「父子で三冠」だ。
 そのころ日高で初めて種牡馬サクラショウリに会う。かなり気性の荒い馬らしく、馬房に「危険注意」の赤いプラスチック板が貼ってあった。
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