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パソコン話──フロッピーディスクの保存限界──古い原稿全滅の悲嘆

 今年は東京優駿(通名、日本ダービー)が80回目なのだそう。ミスターシービーが勝ったのが区切りの第50回だった。あれから30年も経つのか……。

 2001年に書いた「日本ダービー史(第1回から67回)──1932年から2000年まで」に68回から79回まで(2001年から2012年まで)を書き足すことになった。

 以前の分も訂正が必要だ。たとえば第12回、1943年のクリフジの項には「以後、現在に到るまで牝馬の優勝はない」と書いた。ご存知のように2007年にウオッカが勝っているから、これはもう誤りになる。そういう事実とちがう部分の訂正は当然だけれど、そうでない部分でも、細かな表現で変更したい箇所もある。



 編集部からもらったゲラに赤を入れているうち、「保存してあるはず」の思いがむくむくと湧いてきた。日記や海外旅行記のような私的な文章は、当時フロッピーに保存したが、そのあとCDやDVDの時代になったら、それにコピーしておいた。いまもHDDの中にある。この世にふたつとない自分の宝だから大切にしてきた。それと比すと商業文章は一度商品として売りわたし使命の終わったものだから、そこまで慎重な保存はしていない。
 でもあるはずだ。ぜったいにあるはずだ。その思いが強くなり、探し始めた。

 2001年……、12年前、本格的にホームページを始めた年だ。OSはもうWindows2000だろう。NECの98時代のものだって、それより更に前のワープロのシャープ書院時代の文書だって保存してあるのだから、これはある、必ずある。つい最近の原稿だ。
 押し入れの奥の段ボール箱に封印されているフロッピーディスクのケースを引っ張りだす。100枚収容のプラケースが5コある。約500枚ほどのフロッピーディスクの日附は最古が1986年だった。この中にあるはずだ。あってくれ。祈るようにして探し始める。



 あった。「日本ダービー史 2001年」と書いてあるSONYの3.5インチFDが見つかった。きちんと封をして、清潔な暗所に保管してきたから新品同様である。
 このファイルを読みだせば、細かな修正もパソコン上で出来る。編集部ではいま当時掲載した雑誌をスキャンして67回分を整理している最中だが、これがあればぜんぶファイルで入稿できるから、今後の作業は格段と楽になるだろう。編集者にもよろこんでもらえるはずだ。よくぞとっておいたと自分を誉めてやりたい気分だった。

 あのころのパソコンには、デスクトップ機もノートも、みなFFDが附いていた。いまはない。私のデスクトップ機もUSB接続FFDになった。それを取りだしてフロッピーディスクを挿れる。ウンガー、ゴチッゴチッと読み始める。懐かしい音だ。内容が表示された。
 12年前の連休はこんなことをやっていたのか。

yushunderby






 ところが、フロッピーの中身はこんなふうに表示されるのに、ここから読み込めないのだ。エラーになってしまう。これはくやしい。なんとか復旧できないものか。



 その他、1990年にJ-waveでやっていた「Classy Air Current」という番組の原稿(ナレーターは白鳥英美子さん)なんかも出てきた。私がWindows3.1を使い始めるのは1991年だから、これはNEC98のMS-Dosで書いたものになる。これらもまたことごとく読み込めない。1995年の凱旋門賞観戦記(勝ち馬はラムタラ)もダメ。これをパリで書いたのはシャープのMebiusだった。重かったな。4キロ以上あった。
 もう怖くてチェックする気力が失せた。500枚の内、まともに生きているのは何枚なのか。

 保存メディアとしてフロッピーディスクを信じた私がバカだった。日記や旅行記のようにもっと慎重にコピーしておくべきだった。もう使うこともないだろうとフロッピーに任せたままだった。私のミスといえばそうなのだが……。

 なんとも悔しくせつない春の日になった。外は雨。嵐。

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【追記】──スキャナーで復活して校了──スキャナー思い出話──4/27

 結局、その雑誌掲載原稿を担当の美人編集者Iさんがスキャンして復活してくれ、それを元に作業は円滑に進んだ。
 もしもこれがなかったら、雑誌コピーに赤を入れつつ、なんども郵便で往復せねばならなかった。Iさんに心から感謝する次第である。最初、そのコピー原稿赤いれでやろうと思ったけど、それではまだるっこいので、フロッピー保存が全滅と知ったとき、私は自分でスキャン復活をやろうと覚悟した。でももうそのときにはIさんがそれを始めてくれていた。数日後には第40回までの分が送られてきた。ほんとうにありがたかった。

 ところでこの「美人編集者」だが、これはものかきが編集者に阿るためによくやる手法である。実際はたいしたことのないのでも、内輪受けのためにこんな書きかたをしたりする。私も前々から一度はやってみたいと思っていた。でも私はウソが嫌いだから出来なかった。並以下を最上と書くようなウソはつけない。なによりそれはイヤミになる。不美人は不美人であることを自分で知っている。たまに勘違いしているのもいるが。
 今回やっと出来た。めでたい。うれしい。Iさんは本物の美人だからすんなり書けた。

 といってあらたに知りあったかたではない。25年ぐらい前から知っている。担当してくれたのが今回初めてということだ。当時から、ほんとにきれいな娘さんだった。当然ながらいまは結婚しお母さんになっている。そのかたが自宅で夜鍋仕事で復旧に取り組んでくれたとか。心から感謝している。



 Iさんに関してはいまも思い出す笑い話がある。
 当時、Iさんのうつくしさに惚れたTという同業のライターがいた。
 私は女性の美醜に敏感なほうではないので、Iさんのうつくしさを知らずにいた。あまりにTがきれいだきれいだと騒ぐので、どこにいるのだと言ったら、ある日、見せてあげようとIさんのいる部署に案内してくれた。その会社には珍しく、ほんとにきれいなひとがいたのでおどろいた。

 私がIさんのうつくしさを認めると、Tは我が事のように喜び、大きな声で言った。
「ね、Iさんてきれいでしょ! ほんと、掃溜めに鶴ですよ!」
 しかしそのとき周囲には、その他大勢の女性編集者もいた。そのうちのひとりが激しい口調で反応した。
「掃き溜めで悪うござんしたね!」
 美人を讃美するのはいいが、周囲には気を遣わねばならない。
 あのときの気まずい雰囲気(笑)。でもまあたしかに、その他は掃き溜めではあった。



mp770 スキャンというのはけっこう前からやっている。どれぐらいだろう。CanonのMP770(写真)が出たのはいつだろう。調べる。2004年か。出てすぐにこの複合機を買った。これはスキャナー2台目。
 この5年前にCanonのスキャナー専用機を買って始めたのがスキャン事始めだから、1999年からやっていることになる。12年ぐらいか。

 最初は古い写真をスキャンしてパソコンに収めるためだった。
 父母の古いモノクロ写真を復元し、修正してやってよろこばれた。母は、幼いときの親との写真を大事にしていた。それらを写真屋に出して修正してもらっていたが、そんなのは私のパソコンで簡単に出来ることだった。
 そのスキャナーはフィルムスキャンも出来たから、学生時代の現像していない写真をそこから読み取ったりもして遊んだ。

 文字スキャンもやってみた。
 ただし冷静に振り返ると、私は原稿をスキャンして掲載するような行為そのものは好きではなかったようだ。過去に雑誌に書いた自分の文章をスキャンして復元し、みんなに読んでもらいたい、のような欲求はなかった。私が好きだったのは、「スキャナーという機械とスキャンソフトを使って文字を読み取り、紙メディアの文章をパソコンに取りいれるという、いままで出来なかったあたらしい行為」に触れることだった。いままでやったことのないあたらしい行為をしてみたかったのである。だから何度かやったらすぐに倦きた(笑)。もう長年文字スキャンなんてやってない。

 スキャナーはおバカさんだった。読み取りミスの誤字が多かった。原稿用紙20枚ぐらいの文章を読み取り、500ヵ所ぐらいある誤字をひとつひとつ修正するなら、その原稿の悪いところを直しつつあらたに書いた方が私には愉しかった。そのほうが早かった。
 これは自分の原稿だから出来ることである。他者の原稿を読み取って復活させる仕事だったなら、元原稿とスキャン原稿を見比べつつ誤字を修正しなければならない。そういう立場ではないから出来たことでもある。



scaner-d しかしスキャナーにはまた新しい時代が訪れる。ドキュメントスキャナーによる〝自炊〟ブームである。私も手持ちのマンガをずいぶんと自炊した。
 この場合も、自動でどんどん読み取るあたらしいタイプのスキャナーに触れ、単に「あたらしいことをやってみたい」だけであり、小説もマンガも(小説の自炊はまだしたことがないけれど)寝転がって紙メディアで読むのが愉しいのであり、自炊したマンガをパソコンで読むことはないと思っていた。パソコンでマンガを読むなんてぞっとしない。

 ところが今回の支那の山奥40日に、120GB-SSDにあれこれ入れて持参したら、いちばん役立ってくれたのがこの自炊マンガだった。「マスターキートン」「パイナップルアーミー」「ヤング島耕作」あたりが日々の無聊を慰めてくれた。これから海外に出るとき、自炊マンガは必須となる。こんなありがたいものはない。

 なぜ「120GBのSSD」とあえて書いたかというと、とんでもない悪路だからHDDはかわいそうなのである。壊れる可能性が高い。揺れに強いSSDがいいのだ。なにしろ駆動部分がないのだから震動に強い。OSを挿れているのもSSDだし外附けもSSDにして持参した。
 このSSDには映画や「ロンハー」「アメトーク」等も挿れて持っていったのだが、結果は断然マンガだった。映画なんてぜんぜん見なかった。支那の山奥でハリウッド映画を見たって癒されない。やはりそれは読みなれたマンガなのである。

「マスターキートン」を読んでいれば連載当時のビッグオリジナルと、その周辺の自分の生活をを思い出すし、「ヤング島耕作」を読んでいれば、モーニングに連載されていた「課長」時代を思い出す。つまりはその「思い出す時間の流れ」が癒しに繋がるのであって、それはハリウッド映画のドンパチにはない。同じく、ハリウッドに限らず「Outrage」なんて日本映画を見ても同じ。

 これからは安くなった32GBのUSBメモリやSDカードに挿れて行こう。震動に強いし嵩張らないから助かる。まさか単に「あたらしいことをやってみただけ」の自炊マンガが、ほんとに生活を潤してくれるとは思わなかった。とはいえやはり日本じゃパソコンでマンガは読まない。あくまでも外国での癒し専門だけれど。



 話戻って。
 美人編集者のIさんがスキャンしてくれた私の古い原稿には誤字があった。
 私に送信する前に、Iさんが相当に直してくれていると思う。おそらく、そのスキャンだけでは使いものにならないぐらい誤字があったろう。不要な周囲の着順データ等も読みこんでしまうだろうし。
 Iさんにとっていちばんたいへんだった作業は、雑誌をスキャンにかけることより、文字となったそれの誤字修正だったはずだ。それをIさんが直して、それから送ってくれたのだが、それでもまだIさんのチェックを潜りぬけたスキャンミスの誤字があった。
 そしておそろしいことに、私はその文章を全面的に直し、何度も何度も読み返して、そういう誤字も直し、完璧のつもりで編集部に送ったのだが、ゲラがあがってくると、それでもまだ誤字が何個所もあったのだ。あれだけ読んでも、私はぜんぶを直せなかったのである。スキャナーの誤字、おそるべし。

 この流れを考えてみると、スキャナーの文字読み取り精度は、私が初めてやったころからあまり上がっていないのだろう。
 これは最近の〝自炊〟とは完全にちがう話だ。最近のドキュメントスキャナーによる自炊とは、みな「画像にしてしまうこと」だからである。これなら誤字の確立は減る。ページをそのまま画像にするだけなのだから。特にマンガ保存には最適だ。
 しかし今回のIさんがやってくれたことは、原点である文字を読み取ることである。スキャンソフトの精度、というか読み取り能力は、むかしからあまり進歩していないようだ。



 思いつくいくつかを書くと、競馬原稿であるから「」という字がよく出て来る。「8枠からのスタートとなった」のように。この「枠」が「」になったりしていた。なかなか粋なことをする。
 ゲラが上がってきてから誤字に気づいたのに「毛の時代」の「芦」が「声」になっていて、「毛の時代」というのがあった。これは気づかなかった。あとは「順」が「順」になっているのも多かった。細かい文字だからしかたないことだし、これ以上を今のソフトに望むのは酷なのだろう。
 ただしこれらもスキャンソフトが自身の辞書に「芦毛」や「着順」を持っていて、逆に「声毛」や「看順」なんてことばはない、と知覚していれば防げることだ。どうやらそこまではまだ無理らしい。



mg6320「いや、しかし」と、パソコン好きの私の血が騒ぐ。
 これらはあくまでも「スキャンソフト」の問題なのだ。スキャンソフトによって読み取り精度はちがうのではないか。MP770が壊れてしまい、いま私の使っている複合機はCanonのMG6320(写真)である。印刷はカラーレーザープリンターばかりだがスキャンはこれでしている。複合機として値段は5分の1ぐらいに下がったが、ハードとしてのポテンシャルはあがっているはずである。

 ハードのスキャン能力、解像度にも差はあろうが、それはたいした問題ではないように思う。要はスキャンソフトがどこまで賢くなっているかだ。
 MP770が壊れていなければ、2004年当時のスキャンソフトと2012年のスキャンソフト(添附してくるヤツ、なんだっけ「読み取り君」だったか?──いや、調べて「読み取り革命」と知る)に同じ原稿を読ませ、誤字を確認し、どの程度読み取り精度が違うか比べられるのに、残念だ。やってみたかった。10年近いソフトの差はかなりのもののはずだ。
 って、そんなことしても何の意味もないのだけど。でもそんなことが好きなんだ(笑)。



 あとは最終のゲラチェックだけになった。来週中には完成するか。
 S課長とIさんのおかげで楽しい仕事だった。
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2001年に始めたサイトMone's World--http://monetimes.web.fc2.com/の出張版ブログ【木屑鈔】Boku-setsu-shouです。
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メールは、moneslife2000@kpe.biglobe.ne.jpまで。

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