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テレビのない生活──脳内に動画は必要か!?

Twitterにこんなことを書いた。

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地デジ化をきっかけにテレビのない生活をしている。
なんの不満もなく、むしろよいことだらけなのだが、今回このことで、問題なのかなとちょっと考えてしまった。

新聞は複数読んでいるし、ネットでのニュースもよく読むから、情報そのものは知っている。しかし文字と写真だから動いていない。
日本の首相はいま民主党の野田佳彦というひとであり、そのひとに関する基本的なことを私は知っている。
しかし私の頭と心に、日本の首相として行動するこのひとの「映像」はない。

それは成人日本人として、おおきな缺陥か。
それとも、なんも気にすることのないどうでもいいことか。
そのことで悩んでしまった。



テレビのあった頃。
そのころから私は必ず見るドラマのようなものはなかった。
「渡る世間は鬼ばかり」とやらが終了して残念だとか、毎週あれを楽しみにしていたとか、ブログに書いてるひとがいる。その種の話には入れない。ただのいちども見たことがない。
NHKの朝の連ドラや大河ドラマとかも見たことがないとは何度も書いてきた。「大河ドラマとか」という書き方は知らないからだ。知っているひとには「大河ドラマ」だ。見たことのない私には「大河ドラマとか呼ばれている番組」でしかない。なにが大河なのか。大河ドラマとは長年続いてのものだろう。そう、20年以上続いた上記の「ワタオニ」とかのほうが一年で終る番組よりはまだしも大河ドラマだ。

そういう流れから自分をテレビ嫌いと思っていたのだが、ニュース類はよく見ていたことに気づく。
自分の興味のある政治問題や、相撲の朝青龍問題とか、朝昼夕のワイドショーでそれを追いかけた。チャンネルを替えつつ番組内容を探しながら見た。報ステなんて普段は見ないものまで見たりした。その点に限れば、私はテレビ好きだったのかもしれない。すくなくとも日中拘束されるサラリーマンよりは遙かに多くテレビに接していたことになる。朝青龍問題の時などたいがいのワイドショーを見ていたほどだ。



たとえば今なら、TPP問題をやっているとわかれば、きっと朝昼夕とそのテーマを追ってワイドショーを見たろう。
いま話題の「フジテレビとくダネ!の中野剛志」もリアルタイムで見ていたはずだ。

この文章を書くきっかけに「中野剛志を知らなかった」がある。
彼の経歴を調べていたら、私は彼の文章をけっこう読んでいることに気づいた。西部邁さんと関わっていたひとだから。名前も文章も知っている。顔写真も見ていたろう。でも「動いている中野剛志」を知らなかった。

そのことが「ちょっと問題な時代遅れ」なのか、どうでもいいことなのか、という話。
私の中で結論は出ている。
どうでもいいことなのだ。でも以前はそういうふうにテレビに接していて、なんでも知っていたから、いま知らない自分に馴染めないのである。



ワイドショーで自分の興味のあるテーマだけを見ることはむずかしい。いつ流れるかわからない。3番目に取り上げられるテーマでも順番がわからないから、1番目2番目の話題も見なければならない。もちろん見る気はないからチャンネルを替えたり、本や新聞を読んだり、雑多なことをしてテレビに集中することはない。それでもそういう話題は入り込んでくる。結果、芸能人の離婚とか熱愛発覚とか、くだらんことまで知ってしまうことになる。テレビのおそろしさだ。そんなくだらんことを知っている自分を嫌悪する。でも見たいテーマを見るためにはそれに備えねばならないから知りたくなくても入ってきてしまうのだ。

いまそれを完全に断ったので、そういうことがなくなり、快適至極だ。今回数少ないマイナスとして「反TTP論客の雄・中野剛志の顔を知らなかった」ということが起きた。知らなくても恥ではないのだが、以前の私なら確実に知っていたから、その落差に戸惑っている。



11月から地デジチューナー附きのディスプレイを使うことにした。競馬と将棋と大相撲が見たくてテレビ復帰である。
どうなるのだろう。
また芸能人のくっついた離れたにも詳しいバカオヤジに戻るのか。
それともこの間のテレビのない生活が良い方向に作用して、必要最小限しか見ない「いい形」になれるのか。

ひとつ確実なのはパソコンディスプレイということだ。
こたつに寝転がって見るテレビではない。そのことで「だらだら視聴」はなくなると思う。でもちいさな表示でつけっぱなしにも出来るわけだから、一日中机の前にすわっている私には、より「だらだら視聴」は可能とも言える。
まあでも、いわゆる「だらだら視聴」はテレビのあったときでも私はほとんどしなかった。興味あるテーマのとき、執着して追いかけただけである。
今回のTPP問題のような興味大のテーマもそうあるものでもない。

以前はテレビの国会中継をよく見た。これはいまでもパソコンで見られる。いやパソコンのほうがテレビよりも遙かに多く見られるのだが、いまはすっかり興味を失ってしまった。民主党の大臣に適さない人物が大臣に扮している醜態を見るのはつらすぎる。

だからほんと、テレビのない暮らしはいいことづくめで、なあんも問題はなかったのだ。なのにこんなことをぐだぐだ書いているのだから、「動いている中野剛志を知らなかった」は、私の中で相当悔しいことらしい(笑)。
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  1. 2011/10/29(土) 05:36:19|
  2. 世相
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「とくダネ! TPP問題」でのロンブー淳の中野准教授批判検証──どっちがおとなかな!

すべてはこの「つぶやき」から始まった。

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これの前に「韓流偏重フジテレビ問題」に関して、「イヤなら見なきゃいい。他にもチャンネルはあるんだから」と発言したため、淳は一部のかたがたから敵とみなされ蛇蝎の如く嫌われていた。私はこれに関しても「芸人として一理ある意見」と認めている。それは《韓流偏重フジテレビ問題考──淳とたけしの「見なきゃいいじゃねえか発言」私見》に書いた。



後日挿入部分──私の文章に何度も「フジテレビ韓流偏重問題に、『見なきゃいいじゃない』とTwitterで発言した淳」と出てくるが、彼のTwitterを読んでいない私は、又聞きで正確な表現を知らなかった。今回の件で検索し、正しくはなんと言ったのかわかったので貼ります。このように言ったようです。

atsusitweat




今回のこれはそれに続く第2ラウンドである。



今朝方(10/28早朝)「フジテレビとくダネ!のTPP問題──ロンブー淳の中野剛志批判」と題する文章を書いた。
中身は、要約すれば「中野准教授の意見は100%支持するが、テレビ出演者としての態度には問題があり、淳の指摘は妥当」というものだった。

私はTPPに反対である。Twitterでやりとりしているかたがたもみな反対だ。同好の士が集まっているのだから当然だけど(笑)。
中野剛志というひとを、テレビのない生活をしている私は知らなかったが、反TPPの論客としては有名だそうで、その中野准教授を批判したということから、私の読むTwitterには、淳をボロクソに罵るツイートが連発した。

私は反TPPなのに、中野准教授の態度を批判し、フジテレビを擁護した淳(私は擁護とは思っていないけど、「嫌なら見なきゃいいじゃん」と言ったのは世間ではそう解釈されているらしい)のツイートを支持したものだから、浮いた存在となった(笑)。だいぶTwitter仲間を失った。



自分の判断には自信があったけど、文章をアップした後ふと浮かんだのは「淳はTPP賛成なのか!?」という基本的な疑念だった。なにしろ「佐高信と筑紫哲也を尊敬している」らしいから(by Wikipedia)、私とは思想が違う。なにを考えているのかわからない。
彼がTPPに賛成で、政治的意見として反TPPの中野准教授を批判したのなら、その思惑を見抜けず淳を支持した私はアホになってしまう。確認せねばならない。

ただ何度読んでも彼のツイートは、テレビに出演している芸人の視点から、ワイドショーのコメンテータ中野剛志の「態度批判」であり、TPPは関係ないように思えた。



しかしこれは意見らしきものを書いた責任として確認せねばならない。今夜、私は検索してロンブー淳のTwitterに出かけてみた。

以下は、そこで目についた彼のツイートの抜粋である。この件に関してアンチ淳から多くの非難が寄せられ、「死ね!」と書かれたりしているのに、しっかり応対しているのは肝が座っている。まあTwitterで「死ね」と書かれても怖くはないが(笑)、気分は良くないよね。

こういう形でツイート画像を羅列するのは失礼かと躊躇した。それでも文章のみをコピーして貼るより、Twitterそのものを示したほうが説得力があると判断した。けっこう手間暇がかかった。それは乗りかかった船だからしょうがない。彼を悪し様に罵ったひとは心して読んで欲しい。ピックアップしたこれらのあいだに口汚い非難が数多くあるのだが、彼はめげることなく応対している。



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このやりとりから、やはり「TTP賛成」だからではなく、出演者の態度への意見だとわかる。



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中野准教授のあの態度は戦略ではないかという意見に応えて。
この意見はネット上にも多かったが私はそうは思わない。YouTubeで彼の他のファイルも見たが共通している。あのチャカチャカした態度は性格であり、彼のキャラクターだ。戦略ではない。
ここで淳は、戦略なら、それはそれで効果があったのかなと感想を述べている。



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例の「フジテレビ韓流偏重問題」からの流れ。「イヤなら見なきゃいいじゃない。チャンネルを替えればいい」発言から、「イヤなら見るな」の返し。これは私の読むツイッターでも頻出していた。
フジテレビを批判しているひとに対して淳が「嫌なら見なきゃいい」と言ったことに対して、今回の件で得意げにこういうことを書きこむのは幼稚だ。でもそれにも淳は「チャンネルを替えました」と自然に応答している。



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これがいちばん知りたかったこと。淳はTPP賛成でも反対でもない。まだそこまでいっていない。このことからも「中野准教授批判」が「テレビ出演者としての態度」に対するものであることが判る。



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チャンネルを替えた自分への反省。しごくまともなやりとり。



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淳のツイートから盛りあがったことへのお礼に対して、「もういちど見てみます」と、ここもすなおな対応。
この件に関する附記で書いたが、私も今朝見なおしてみた。すると昨日初めて中野准教授を見た時よりもずっと反感が減っていた。慣れたからだ。

たぶん淳も中野准教授を知らなかったのだろう。初めて見て、「なんだ、こいつのこの態度は!」と不快を感じたのだ。もういちど観たらきっと私と同じように、「それほど腹も立たないか」と思ったろう。それでも中野剛志というコメンテータの態度は褒められたものではない。しょうがない、ああいうひとなのだ。



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詳しくないTPP問題を、これを機会にしっかり勉強すると宣言。最初、感情的なレスをした相手に対して。「恐縮です」と言わせた淳の勝ち。誤解を生じさせた自身のツイート文に対する反省も見せている。



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また中野准教授のあれが「演技」だったのではないかという話。



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いまフォロワーからアンケートを採ってTPPの勉強をしているようだ。

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ということで、「こいつ、TPPに賛成なのか!」「おれたちの中野さんをけなしやがって」と、瞬間湯沸かし器で「出っ歯野郎!」を連発したかたがたよりは、ロンブー淳のほうがずっとおとなだったという話。最初からそう思っていたので確認できてうれしい。

深く考えることもなく彼を悪し様に言ったひとたちには反省して欲しいのだが、たぶんしないだろうな(笑)。もうリクツより感情だから。
しかしフジテレビに問題はあるにせよ、すこしでも自分たちとちがう考えを述べたら、すぐに淳否定、たけし否定に走るかたがたはあまりに短絡的だ。

ツイートを画像にして貼る手法は問題ありなのだろうが、こういう意見なので、敦さんにはご容赦願いたい。



ところで、彼のアイコンの「ひょっとこお面」は「大切な人からもらったもの」なのだそうな。極楽トンボの山本だろうね。先日アメトークの「軍団山本」という古いファイルをネットで入手して見たばかりだったのですぐにそう感じた。淳も一員だったようだし。それは彼のTwitterでフォロワーがもう何千回も指摘していることで、「なにを今頃」なのだろうが、私は今日が彼のTwitter初訪問であり、初めて知ったことだったので。
山本の芸能界追放も、私は彼を「被害者」だと解釈している。これはまた【芸スポ萬金譚】にでも書こう。
  1. 2011/10/29(土) 03:13:29|
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竹脇無我さんの訃報に附記──竹脇さんからもらった服

【附記】10/10──竹脇さんからもらった服

私は竹脇さんから服を二着もらっている。外国で買ったという防寒着とバーバリのコートだ。もう20年もまえのものだけどいまも大切にしている。新品ではない。竹脇さんのおさがり。ともに高級品である。

防寒着はボタンが取れてしまったのと、私がすこし太ったのできつい。竹脇さんが私にくれたのも、竹脇さんが太ってきつくなったからだろう。
でもボタン以前にこれは外が皮、内がボアのすごいやつで、寒冷地で着るものだ。日本でこれを着て電車に乗ったりしたら大汗をかいてしまう。それでいまは上掛けにしている。冬場、こたつでTVを見ていて、ちょっと寒いようなときに上半身に掛けたりする。そのまま眠ってしまっても問題ないほど温かい。

バーバリのコートも高級品。私はめったにスーツを着ないので(もう何年も着ていない)、それに合わせるコートも着る機会がすくなく、いまも新品同様だ。これからも大切にしよう。私にとっては竹脇さんの遺品になる。

あ、思い出した。外国からのお土産でFilaのポロシャツをもらったこともあった。でもこれは私はポロシャツを着ないし、水色のあまり好きなものではなかったし(すみません)、竹脇さんが着たものでもないから大事にせず、いつしか処分してしまった。免税店で多くの関係者へのおみやげとしてどんとまとめて買ったのだろうけど、それでもよくまあ私なんかもメンツにいれてくれたものだ。ぶっきらぼうだけどやさしいひとだった。当時を思い出すと涙が出た。元気になられてから会いにゆき、もらった服をいまでも大切にしていると伝えたかった。
  1. 2011/10/28(金) 07:05:15|
  2. 訃報
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ノー科学者・茂木健一郎の朝鮮への基本姿勢──憐憫からの見下し

以下の文章は《「韓流偏重フジテレビ問題考──淳とたけしの「見なきゃいいじゃねえか発言」私見》から、マスコミでも大活躍なさっている高名な脳科学者・茂木健一郎先生に関する部分を抜き出したものです。じつにもう貴重な話なのに、長文の中に埋もれてしまいそうなので独立させました。

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脳科学者というのが持ちネタの茂木健一郎という名の芸人が、以前こんなことをつぶやいていた。あまりにも衝撃的な内容なのでカットして保存しておいた。よくとっておいたと自分を褒める。2011年の7月のようだ。ツイートなので、下から順に読んでください。

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この茂木健一郎という芸人は「フジテレビの韓流偏重批判」を否定した。それに反発があると、今度は「韓国のみなさん、ぼくはこんなふうに攻撃されています」と、韓国向けに英語のツイートを連発した。あれはもうほんとに異様だった。ああいうのもきっとどなたかがどこかにまとめているのだろうけど行き方をしらない。

とにかくこの芸人は大の朝鮮贔屓なのだけど、だがその理由はここに書いてあるように、朝鮮を下に見ているからなのだ。弱い下の存在だから、強くは言えないと書いている。哀れなものに対する憐憫の情だ。このひとの韓流好きは、雨に打たれている捨て犬に餌をやり、その自分のやさしさに酔っているようなものだ。朝鮮人はこういう日本人にこそ怒らねばならない。憐れみほど失礼なものはない。

小林よしのりの「ゴーマニズム宣言」の初期に、「相手が部落民だとわかったら、急いでそのひとのコップの水を飲み、差別していないとアピールする」という話があった。こういうのが一番失礼である。もちろん小林はそれを指摘していた。茂木の朝鮮贔屓はこの感覚に通じる。

しかしTwitterてのは怖い。いくらこのひとが三流芸人(いや民団での講演から創価学会の太鼓持ちまで見境なくこなして年収はかるく億をこす、その意味では超一流芸人だけど)でも、きちんとした著書(きちんとしたものを見たことがないが)では、こんなことは書けまい。Twitter芸人としてやたらめったら呟いているようだから、ついこんな本音モデル。すごいなあGoogle日本語入力。本音モデルってどんなモデルだ。業界では珍しい本音しか言わないモデルか。本音も出る。たしか夜中のつぶやきだ。いまも残っているのかな。このひとは朝鮮人を見下している自分の醜さに気づいているのだろうか。そのことに酔っているんだから気づいているはずはないか。
  1. 2011/10/28(金) 06:35:16|
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フジテレビ「とくダネ!の TPP問題」──ロンブー淳の中村剛志批判考

前回の続き。やっと本題にたどりついた。もういちど最初から。さすがにこの辺はもういちど書くのは面倒なので前項のコピー。



ツイッターのフォローしているひとの書き込みで、ロンブー淳が暴言を吐いて話題になっていると知る。そこにあったサイトに言ってみた。それはここ。ロンブー淳がぼろくそに言われている。

問題となった淳の発言とはこれだった。

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ちいさくて読みづらいので文章を引用する。

《フジテレビとくダネ!に出ているTPP反対を訴えているコメンテーターの態度が目に余る…せっかくテレビに出て多くの人に自分の意見が言えるのに何だ?この態?知識がある人がこんな伝え方をするから若い人が興味もてないんだと思う。知識を持っていて伝える能力が無い人は残念で仕方ない…気分が悪い》



私は淳のこの発言を読んだとき、自分と意見のちがうコメンテーター(おそらく右寄り)を、左巻きの淳が否定したのだろうと推測した。
私は淳の政界進出を肯定している。彼が出ることによって政治に興味を持つ若者が増える効果は大きいと考えている。そのことは以前にも書いた。

その後、Wikipediaの淳の項目で佐高信や筑紫哲也を尊敬していると知って激しく落胆したのだが、しかしまたじっくり考えてみると、無学な芸人が左巻きになり佐高あたりをかっこいいと考えるのは自然な流れなのではないかと思うようになった。むしろ彼のような成り上がり途上の芸人が保守感覚であったらかえって異常かもしれない。

いまは素人レベル左巻きの彼が政界に進出し、そこで学んでゆけば真っ当な政治家になると私は信じているのだけれど、進出の際には一斉にサヨクが彼を取り巻くだろうから、そうなると一気に真っ赤っかに染まってしまう危険もある。

たとえば蓮池弟さんは中央大学三年まで日本で育ったふつうの日本人だったのに、それから拉致され洗脳されると、あの一時帰国のとき、弟想いで奪還のために奔走してきた蓮池兄さんがどんなに説得しても、北朝鮮を信じる心が消えず、北朝鮮への帰国を主張したという。そういう洗脳のおそろしさだ。民主党の仙谷あたりにやられたら一発だろう。

そのことを考えると、このまま芸人をやっていれば、淳は多少左寄りのふつうの日本人だが、政界入りしたらプロの洗脳で、強烈な真っ赤っか爆弾になるかも知れない。その危惧は拭えない。でも私は多くのTwitter仲間が「あんな出っ歯、ダメだよ」と言っているけれど、彼の可能性に本気で期待している。お笑い芸人から「総理大臣になりたい!」と本気で願うのが出るのは、日本の活性化のためにもよいことだ。こどもの夢がみな野球選手かサッカー選手になっての高給取りであり、政治家にだけはなりたくない、ではまずい。



上記のサイトにゆくと、「とくダネ!」のその部分が収録されていた。16分ぐらいかな。TPPに関する部分はぜんぶ見られた。ありがたかった。感謝。「とくダネ!」をまじめに見たなんてどれぐらいぶりだろう。

むかし、私は小倉を嫌いではなかった。彼は東京12チャンネル(現・テレビ東京)のアナウンサーとして競馬中継などを担当していた。しかしそのころから一介のアナとして終る気はなかったらしく、やがてフリーになり、大橋巨泉の事務所に所属し、「世界まるごとハウマッチ」のあの独特のナレーションで新境地を開発し、今の地位にたどりつく。しかし権力を得るに従って親分の巨泉そっくりの傲慢さを発揮するようになる。まあ帯番組ワイドショーのMCというのはたいへんなものであり、それだけで億をこす収入になるのだから、それはそれで当然なのだろう。それが鼻につくようになると、大嫌いなオヅラの番組、となって私は見なくなっていった。最後に見たのはいつだろう、渡辺真知子を呼んでミニリサイタルをやったときだったか。オヅラはギター好きで、かなりのコレクターだ。そういう意味でも好きだったのだけれど。
業界の友人に聞いた話だが、それでもランクは厳然としてあるらしく、いまでも巨泉の前では借りてきた猫だとか。

今日のこのTPPを論じた「とくダネ!」は、もう長いあいだ私は見ていないけど、私の知っている「とくダネ!」と比して、とてもよい内容に思えた。オヅラが自分の知らないことだからか、MCとしての強権発動をすることなく、コメンテーターの流れに任せていたからだ。



さて肝腎な話。ロンブー淳のTwitter発言とコメンテーターのこと。淳のコメントを再録。

《フジテレビとくダネ!に出ているTPP反対を訴えているコメンテーターの態度が目に余る…せっかくテレビに出て多くの人に自分の意見が言えるのに何だ?この態?知識がある人がこんな伝え方をするから若い人が興味もてないんだと思う。知識を持っていて伝える能力が無い人は残念で仕方ない…気分が悪い》

私はこのことをフォローしているかたのTwitterから知った。彼がTwitterをやっているのは知っているけど、私はフォローしていない。Twitterで読まなければ知ることはなかった。すなおにありがたかった。

淳は以前の「フジテレビ韓流偏重問題」に、「いやなら見なきゃいい」と発言し、「韓流偏重フジテレビ批判のかたがた」からは嫌われている。私がTwitterでフォローしているのは主にそういう方面だから、この件を私が知った時点でもう淳はたたかれていた(笑)。「あの出っ歯のバカがまた吹き始めた」という流れである。

それを前提として私はリンクされているサイトに行った。そこで上記のコメントを知る。私は、TPP賛成の淳がTPP反対のコメンテーターに不快を感じたという「TPP問題」として録再された「とくダネ!」を見た。つまり見る前の感情として、私はもちろん「反・TPP」であるから、「反・淳」として臨んだことになる。



後日挿入部分──私の文章に何度も「フジテレビ韓流偏重問題に、『見なきゃいいじゃない』とTwitterで発言した淳」と出てくるが、彼のTwitterを読んでいない私は、又聞きで正確な表現を知らなかった。今回の件で検索し、正しくはなんと言ったのかわかったので貼ります。このように言ったようです。

atsusitweat




しかしビデオを見た私の感想は淳と同じものになってしまった。一転して「親・淳」である。
「中野さん」と呼ばれているこのコメンテーターは、せっかくいいことを言っているのに、なぜにこんなにヒステリックなのだろうと反感を抱いたのである。

そこから調べて、彼が「中野剛志」という名の、東大卒の経産省官僚で、今は京都大学に出向して准教授であることを知る。典型的な日本のエリートである。またTPP問題論客として有名人であるとも知った。なにしろ「テレビのない生活」なので、こういうひとのことに関しては疎くなる。
言っていることは正論で、反TPPの論客として心強く感じた。だけどあまりにエキセントリックだ。これではTPPを知らない人は、賛成か反対か以前にこのひとの態度で引いてしまう。

もちろん番組にも問題はあった。笠井というバカアナは関税の説明に「假に100%だったとしたら日本製の10万円のテレビがアメリカでは20万になってしまう。それがTPPに加盟すると、日本で10万円のテレビをアメリカでも10万円で買えるので売れるわけです」と誇張してやっていた。これじゃお茶の間の無知な主婦にTPPがいかにすばらしいかと思い込ませる効果しかない。こういうバカが一番たちが悪い。いやアナは構成台本通りにやっているだけで、お茶の間にもわかりやすいようにと、そういう台本を書いたひとの責任だが。

TPPは円高に誘導してのアメリカの日本乗っ取り政策である。その他の弱小国はカムフラージュだ。関税廃止による工業輸出品の恩恵など微々たるもの、いやここまでの円高だからまったくないと言っても過言ではない。
こういうときこそ冷静に、温和な口調で「いや、笠井さん、それは違いますよ」と話しかけ、お茶の間の主婦に注目させる手法で話さねばならない。だが中野は興奮し、「あなたね、さっき100%とか言ってましたけど、2.5%ですよ!」と恥をかかせるように感情的に発言するから説得力がない。「言っている内容よりも、興奮している話し手が目立ってしまう」からだ。これは論法としては愚かである。笠井のミスを指摘しても、正誤以前にお茶の間は「笠井さん、あんなキツい言いかたされてかわいそう」になってしまう。



ということから、あらためて淳のツイートを読むと、彼はコメンテーターの「テレビ出演者としての態度」に意見しているだけと確認できる。TPP問題以前の話だ。
これが田原総一朗の「朝生」のように、彼がけしかけ仕切ってのケンカショーであり、正面に正反対の意見の論争相手がいるならまだしも、今日の「とくダネ!」は、オヅラがおとなしく聞き役に回り、またフジテレビ論説委員の安倍というひとも中野の意見に賛成でフォローする形だったから、ますます中野の興奮だけが浮き上がっていた。

もしもオヅラがTPP賛成で、反対論者の中野をひとり踊りさせて、お茶の間に反感を抱かせ、視聴者を「反TPPの中野に対する反感→TPP賛成」に誘導しようと画策したなら見事に成功したことになる。そこまで底意地悪く仕込んだとは思わないけれど。

これは「TPP問題」を離れて、「ひとりのテレビ出演者ウォッチ」として見れば、誰だってわかることだ。フリップを投げ捨てるようなアクションをしたり、ズルッと腰をずらして椅子に寝そべるようにすわったり、中野の態度はどう見ても誉められたものではなかった。彼の主張に100%同意している「反TPP」の私がそう思ったのだから、TPP賛成のひとから観たら、「なんだこいつは!」となって当然である。

隣の安倍論説委員が冷静で穏当で、また珍しくオヅラもおとなしかったものだから、わがまま坊やの中野がひとりで泣きわめいているようになってしまい、反TPPの立場としては、むしろ恥ずかしくなった。これじゃ賛成派につけ入れられると。

正当な意見をいう時こそ、激昂することなく淡々と主張しなければならない。ヤクザでも、チンピラほど喚き立て、大物になるほど物静かになるのと同じだ。そしてチンピラの大声より、幹部の低い静かな聲の方が迫力がある。
TPP問題を知らないお茶の間に、わかりやすく説明してやるのだから、こんなときこそクールにならなければならない。私は中野剛志の論に100%同意しつつ、彼の態度には失望した。



ところがその後も私のフォローしているTwitterでは、「あの出っ歯野郎がろくでもないことをツイートした」と淳を否定し、「中野さん、かっこいい」が連続していた。
「あれぐらいやらなきゃ通じない。よくぞやった」というのもあった。このひとは彼のエキセントリックな態度は認めつつも、お茶の間に問題提起するために、中野はわざとあんな態度を取ったという好意的な解釈である。みな「反TPP」の立場から「中野絶賛」であり、「淳のツイート否定」だった。果たしてそうか?

私は中野剛志のようなタイプを何人か知っている。みな公認会計士や弁護士等の職だ。学歴的にもエリートである。人一倍頭がよく、回転も早いので、他者がとろく思えてしまうタイプだ。賢すぎて他者が馬鹿に見えるのだ。どうしても「なんでこんなことがわからないんだ!」とエキセントリックになる。今日の中野の主張もそれだった。「なんでこんな簡単な事実がわからないんだ!」とフリップを手に興奮していた。こういうタイプは仕事でも勉強でも優秀だけど、自分のようにできない連中へのいたわりの心がなく、後輩からは慕われない。人望がない。今日の「とくダネ!」の彼の独演会は、まさにそれだった。



私はTPP反対のひとりとして、今日のこの「とくダネ!」の内容はとてもよかったと思うし、オヅラが強権発動せず、中野に好きなだけしゃべらせてくれたことに感謝する。お茶の間でもいくらか理解したひとはいたことだろう。反TPPの中野剛志という存在はとても心強い。

前原誠司のような「農業1.5%のために、その他の98.5%が犠牲になっていいのか」というような詭弁を弄するのが政府中枢にいるのだからうんざりする。いや恐怖だ。

しかしそれを離れての意見としては、彼はテレビコメンテーターとしては逆上しすぎであり、もっとクールに弁舌して欲しいと願う。それを批判したロンブー淳の意見は、TPP問題とは関係なく、きわめて真っ当だと思う。というのが私の結論になる。

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この「とくダネ!」における中野剛志氏の発言を最も詳しくまとめているサイトはここだと思います。文字起こししているので、文章で見ると中野氏の言っていることがいかに正しいかがよくわかります。態度に関する一切の批判はないので私とは視点が違うけど。参考までに。

http://omoixtukiritekitou.blog79.fc2.com/blog-entry-1213.html

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いま午前5時10分。0時に寝て3時に起きた。「昨夜中にアップ」は破ってしまったけど、なんとか約束を守れた気分です。今日は胃カメラ。いやだなあ。


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【附記】──8:27──変ってきた印象

いまYoutubeでもういちど見た。べつに中野氏に対する反感はわかなかった。
つまりはキャラである。
昨日私は初めて中野剛志というひとを知った。
落ち着きがなく、そわそわしていて、やたら感情的なしゃべりかたをするひとだと思った。
二度目だと慣れる。今日はなんとも思わなかった。
けっきょく、ただそれだけのことのようだ。私にとっては。

さてロンブー淳はどうなのだろう。彼は前々から中野氏を知っていて、TPP参加賛成であり、その意見内容に反感を持ったのだろうか。
それとも私と同じく、たまたま朝の番組を見て、初めて見る彼のキャラに反発したのだろうか。

ともあれ、問題の放送は10月27日の朝であり、私はその日の昼、インターネットで映像を見て、そのときの印象で今朝明け方に上記の文を書いた。そこでは私は中野氏をひどく否定しているが、それから3時間後、初めて見てからは20時間後に見た二度目では、さほどのものは感じなかった。その他の彼のYouTubeにあるファイルもいくつか見た。慣れてきた。ますますなんとも思わなくなってきた。元々が、ああいうしゃべりかた、ああいう態度のひとなのだ。
ヒステリック、エキセントリックということばを使ったが、それよりも「落ち着きのないこどものような態度」としたほうが適切か。彼のキャラクターである。「とくダネ!」でも、とにかくソワソワ、チャカチャカしていて、落ち着きがない。薄ら笑いを浮かべたり、ペンをいじったり。頭の回転は速いが大物感はない。
でもひとの話は遮らないし、他人の言うことにもきちんとうなづいている。
ひたすら他人など関係なく自分の意見だけを通そうとする「朝生」の常連と比べたら常識人だと確認した。



淳がTPPに関する深い智識と自分の意見をもっているとは思えない。
おそらく芸人として、キャラへの反発だけだったように思う。
中野氏も、その他のファイルを見ると、芸人思考、目立ちたがり屋の癖があるようだ。
これから言論界のスターになるのか。

もしかしたら淳は、TwitterでTPP問題に関して賛成の発言をしているのかも知れない。
となると私は彼をフォローして彼の意見を理解せねばならない。

上記文で中野氏を批判したが、それは初めて見たキャラクターにおどろいただけで、二度目を見たいまは、さほどの違和感はもっていないと弁明しておく。さて胃カメラに出発。

この続きはhttp://blog.livedoor.jp/moneslife/archives/51673194.html
  1. 2011/10/28(金) 05:31:09|
  2. 政治
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韓流偏重フジテレビ問題考──淳とたけしの「見なきゃいいじゃねえか発言」私見

ツイッターのフォローしているひとの書き込みで、ロンブー淳が暴言を吐いて話題になっていると知る。そこにあったサイトに言ってみた。それはここ

話題になっている淳の発言とはこれだった。

atsusi




その前にこのことを書いておかねばならない。今回の件は「それ」の続きだからだ。「それ」とは《フジテレビの韓流偏重に関する淳とたけしの『だったらテレビなんか見なきゃいいじゃねえか』発言》である。このことを書かねばと思っているうちに第2ラウンドが始まってしまった。以下しばらくタイトルとはちがう内容になるがご容赦を。

いや、この第1ラウンドを先に書いておこう。タイトルも「とくダネ! TPP問題──ロンブー淳の暴言?」として書き始めたのだが直すことにした。

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●フジテレビ問題──淳とたけし「見なきゃいいじゃねえか」に関する私見──

淳は「フジテレビ韓流偏重批判」に対して、「だったら見なきゃいいじゃないか。他にもチャンネルはあるんだし」と発言して「フジテレビ韓流偏重批判のかたがた」から激しく批判された。世間全般でどうだったのかは知らない。私がTwitterでフォローしたりブログを読んだりするひとは思想的にみな「韓流偏重批判のかたがた」であるから、そこでは彼のこの意見は全否定だった。
この「見なきゃいいじゃないか」は淳よりも先にビートたけしも言っていて、これまた私の閲覧するようなサイトではボロクソに言われていた。



後日挿入部分──私の文章に何度も「フジテレビ韓流偏重問題に、『見なきゃいいじゃない』とTwitterで発言した淳」と出てくるが、彼のTwitterを読んでいない私は、又聞きで正確な表現を知らなかった。今回の件で検索し、正しくはなんと言ったのかわかったので貼ります。このように言ったようです。

atsusitweat




私の意見は、「あまりに韓流偏重であり、そこに韓流歌手の音楽著作権のような利権も絡めているフジテレビはおかしい」であり、それ以前の基本として「ぼろぼろの國旗を掲揚しているフジテレビは不快だ」になる。「フジテレビへのデモ」も「花王不買運動」も意義あることと思っている。と、自分の意見を明確にした上で。

一方で、淳とたけしの「だったら見なきゃいいじゃねえか」も、テレビで食っている芸人の発言として極めて妥当と感じた。反感は一切なかった。
テレビ局の韓流偏重には、過去のドラマの再放送にも著作権や出演料が発生する今現在では、それよりも安くすむという経済的な理由があり、それが不快ならたしかに「見なきゃいい」のである。現に私はテレビのあったときから韓流ドラマも韓流アイドルも見たことがない。地デジ化以降はテレビもない。あっても韓流ドラマを見ることはない。これは言い切れる。日本製ドラマも日本のアイドルも見ないのだから当然だけど。でもべつに時代遅れのおじさんてわけでもない。karaの尻振りダンスも知ってるし歌えるし(笑)。

紅白歌合戦の出場メンバーだとか、大河ドラマの内容とかの話題がある。週刊誌やスポーツ紙も報じて大きな話題になったりする。それらを一切見ていない私には遙か彼方の火事でしかない。いや火事ですらない。けっきょく、こういう問題に一喜一憂するひとは、こういうのを見ているんだろうなあと思うだけだ。
高視聴率の音楽番組に韓流アイドルばかり出ている、偏重だと怒っているひとがいた。J-PopよりK-Popを重用している姿勢が気に入らんということのようだが、両方共興味のない私にはどうでもいいことだった。
「韓流偏重フジテレビ問題」はテレビ好きだけに関わらず、国として、マスコミのありかたとして論じられるべき問題だが、このことで騒いでいるひとたちの多くが「テレビ大好き人間」であり、テレビが自分好みでないことが気に入らんと不満を唱えているのも事実だろう。テレビを見ない私からはそう思える。

が、それはおとなの私の意見。自分のこども時代を振り返るとまた異なる。
小中学生の頃、私は下校したあと夕方の再放送の時代劇を見て育った。それは良い意味での栄養になっている。今の日本にもそういうこどもはいるかも知れない。そういう子の見ようとする時間に流れているのが韓流ドラマであってはならない。『水戸黄門』のほうがいい。そういう大局観からは、いかに韓流ドラマが安く上がろうとも、テレビ局は無理しても勧善懲悪の時代劇を流したほうが日本の未来には繋がるから、ぜひそうして欲しい、となる。



けっきょくこの問題は「今の日本人の気質」を映している。むかしの日本人は自分の美学のためにやせ我慢をした。お腹が空いていても、それを口にすることはみっともないと思ったら満腹のふりをした。今はいつでもどこでも空腹なら空腹と言うのが自然となっている。
テレビ局が「安く上がるから」と韓流ドラマを大量に流すのは「空腹(不景気、金がない)だからしょうがない」と言っているのと同じだ。美学のない姿勢である。

電車の中で化粧する女は、そのことによって30分長く睡眠時間が取れると「効率」を主張する。効率のために人前で化粧するという恥の感覚を捨てたのだ。韓流ドラマで安く上げるテレビ局の姿勢もこれに通じる。

テレビ局にはマスコミの美学としてやせ我慢をして欲しいが、民間企業であり「経済効率が第一」と彼らは言う。それは「腹が減っては戦ができぬ」の満腹至上主義だ。するとここで「今もテレビ局の社員の年収は平均1千万を超えている」という意見が出る。ちっとも空腹ではないじゃないか、と。
だがその生活水準に慣れてしまったひとはそれを落とすことができない。



テレビ局を父親とし、視聴者を家族やペットとするなら、「フジテレビの韓流垂れ流し」は、収入が減った父親が、自分のためのクルマやブランデーの質を以前と同じに保つために、家族の食事や衣類、ペットフードの質を落としたようなものだ。

ペットとは、テレビがないと生きられないひとですね。テレビを拒んだ私は、さしづめ、この父親に愛想を尽かして家を出て、自力で生きている野良猫ってところでしょうか。

家族はベンツを国産車に、ブランデーを焼酎にして、家族の食事は今までと同じ水準にして欲しいと願うわけだが、父親にはベンツに乗っている自分のステイタスを保つことが、家族の生活よりも大事なのだから話は通じない。

淳やたけしは、この父親から仕事をもらって食っている職人だ。このひとから仕事をもらえなくなったら食って行けない。「だったら見なきゃいいじゃねえか」は、小遣いを減らされたと父親を批判する高校生の息子に、その下で働いている職人が、「文句ばかり言わずにアルバイトでもしろ」と言ったようなものだ。

反原発運動の山本太郎は、「自分はベンツに乗っていて、奥さんやこどもさんに苦労させている親方にはついてゆけない」と、この父親の会社を辞めた職人になる。

さて、職人としてどっちが正しいのか。
淳やたけしは、現状をクールに肯定したとも言えるし、安定を望んでズルいとも言える。山本太郎は、男気があるようだけど、仕事と親方一家の内実は関係あるまい、とも言える。



フジテレビ問題で最も印象的だったのは、YouTubeにアップされていた「フジテレビに抗議の電話をかけた際のやり取りの音声」だった。電話をかけたひとは、ごくふつうに叮嚀に、「あ、もしもしフジテレビさんですか、私は××と申しますが、今回の韓流偏重のことについてお聞きしたいんですが」のように話している。それに対してフジテレビ社員はつっけんどん。「あんた、誰? ああ、ネットで騒いでるひと、そんなことにいちいち応えられないからね。切るよ」のような、いわゆる木で鼻を括ったような応対。チンピラ口調。電話を掛けたひとはめげずにまた掛けるから(笑)、「なんなの、またあんたなの!」と益々ヒートアップして行く。まあ一例から結論づけることはできないにせよ、今回の問題をフジテレビ側は、「とんでもないキチガイ連中に絡まれて迷惑している」という被害者意識で解釈しているのがよくわかった。



月刊誌、週刊誌を読むと、エッセイストや作家にも「最近韓流ドラマにはまってます」と書くひとは多い。もうずっと前にブームの先取りのように得意気に書いたひともいれば、つい去年今年でも「今までどんなにブームだとかおもしろいとか言われても興味なかったが、つい見てしまった。いま××にはまっている。おもしろい。最高だ」のようなことを書くひともいる。私はテレビは見ないが雑誌はよく読むので、その辺は詳しい。そういうことからも、依然としてそれなりに「韓流ブーム」とやらは続いているのだろう。

そのことで思うのは、なにも考えずただひたすら韓流が好きなおばちゃんねえちゃんは別にして、「韓流ドラマにはまっている」と書くような作家、エッセイストは「日本は韓国に悪いことをしました。すみません」という考えのひとばかりだったことだ。

もしも「日韓併合は歴史的必然であったが両国にとって不幸だった。日本は朝鮮に対して教育インフラを整備して朝鮮民族の発展におおいに寄与した。それは欧米のやった植民地政策とその結果と比せば一目瞭然だ。植民地化された国の民族が増えているというのは世界史にも例がない。もしもロシアの植民地になっていたら朝鮮はいまも李氏朝鮮時代の暗黒のままであり朝鮮民族は絶滅寸前だったろう。現在のような経済立国はありえなかった。すべて日韓併合のお蔭なのである。なのにひたすら日本に対して恨みつらみだけを発するのはおかしい。国家としてそういう教育をしているのは歪んでいる」という私と同じような考えのひとが「最近韓流ドラマにはまってます」と書いていたら、純粋にドラマとしてすぐれているのだろうと見なおしたが、残念ながらそんなひとはいなかった。



私は朝鮮人の友人が送ってくれたDVDで「冬のソナタ」だけは見ている。興味はなかったが(興味があったら自分で見ている。電通が仕掛けて盛り上げたたいへんな話題だったのだから)NHK-BS放送を録画して全話送ってくれたのに見ないわけにはゆかなかった。しかしそれは恋人同士の片方が交通事故で記憶喪失になり、別人として生きていてのすれちがい、ある日また交通事故にあって今度は記憶がもどり、と、おそろしくレトロな荒唐無稽なバカドラマだった。

一般にこれは「むかしの大映ドラマ」と評されるようだが、私は当時人気だったその大映ドラマ(よく知らんけど、山口百恵や堀ちえみが主演していたあれでしょ?)もバカらしくて見ていないから、こんなものを楽しめるはずがなかった。逆に言うと、それが好きだったひとは、大好きなものがまた帰ってきた、ということで楽しめたのだろう。はしゃぎまくったおばちゃんたちは、娘時代にそれを見た世代なのか。

「ヨン様」とか言ってはしゃいでいるおばさん連中は気味悪かった。このころは私も朝のワイドショーをけっこう見ていたようだ。日テレの朝のワイドショーを司会していた麻木久仁子が「冬のソナタ」を、ほんのひとこと批判するようなことを言ったら(それはリアルタイムで聞いた)、テレビ局に抗議が殺到したというあのころである。



脳科学者というのが持ちネタの茂木健一郎という名の芸人が、以前こんなことをつぶやいていた。あまりにも衝撃的な内容なのでカットして保存しておいた。よくとっておいたと自分を褒める。2011年の7月のようだ。ツイートなので、下から順に読んでください。

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この茂木健一郎という芸人は、韓流ブームを擁護し、反発されると「みなさん、ぼくはこんなふうに攻撃されています」と、韓国向けに英語のツイートを連発したほどの大の朝鮮贔屓なのだけど、その理由はここに書いてあるように、朝鮮を下に見ているからなのだ。弱い下の存在だから、強くは言えないと書いている。哀れなものに対する憐憫の情だ。このひとの韓流好きは、雨に打たれている捨て犬に餌をやり、その自分のやさしさに酔っているようなものだ。朝鮮人はこういう日本人にこそ怒らねばならない。憐れみほど失礼なものはない。

しかしTwitterてのは怖い。いくらこのひとが三流芸人(いや民団での講演から創価学会の太鼓持ちまで見境なくこなして年収はかるく億をこす、その意味では超一流芸人だけど)でも、きちんとした著書(きちんとしたものを見たことがないが)では、こんなことは書けまい。Twitter芸人としてやたらめったら呟いているようだから、ついこんな本音モデル。すごいなあGoogle日本語入力。本音モデルってどんなモデルだ。業界では珍しい本音しか言わないモデルか。本音も出る。たしか夜中のつぶやきだ。いまも残っているのかな。このひとは朝鮮人を見下している自分の醜さに気づいているのだろうか。そのことに酔っているんだから気づいているはずはないか。

小林よしのりの「ゴーマニズム宣言」の初期に、「相手が部落民だとわかったら、急いでそのひとのコップの水を飲み、差別していないとアピールする」という話があった。こういうのが一番失礼である。茂木の朝鮮贔屓はそれと同じだ。



フジテレビの姿勢は問わねばならないとしても、嫌いならまず「見ない」が基本であり、私は淳やたけしの言った「テレビ局も経済でやっているんだ。文句があるなら見なきゃいいじゃないか。他にもチャンネルはあるんだし」は一理ある意見と思う。誰もが見なくなり視聴率が取れなくなればいくら安くても流れなくなる。というかもうテレビなんて24時間流している必要はないと思うんだけどね。見ないから関係ないけど。

それに対する非難にはお粗末なのが多かった。淳を「出っ歯野郎」と言ったり、たけしには「おまえのような前科者が」「なにしろこいつは講談社に乗り込んで暴力事件を」と、そんなことを書きこんでくる。
たけしが自分たちの気に入る意見を言ったなら、「さすが、たけし」と讃え、「明治大学の工学部ですからね、そのへんのバカ芸人とはちがうよ」と持ち上げ、気に入らないことを言ったら「前科者。講談社殴り込み」と貶すのにはうんざりした。

淳の「ロンドンハーツ」が韓国でも流れることを知ると、「そんなに韓国が好きなのか」と批判する。それはちがうだろう。台湾にも流れているし、韓国は市場が狭いので音楽でも日本をターゲットにする。韓国の番組が日本でたくさん流れているのに、あの国はついすこし前まで日本の音楽が流されることすら許さなかった。ロンハーが韓国で流れるようになったのはむしろ快挙と讃えるべきだ。出演者にも朝鮮人が多いのだし。みな母国で流れるようになってうれしいだろう。

私がTwitterでフォローしフォローされているのは、いわゆる「日の丸アイコン」のかたがたなのだが、玉石混交でお粗末なのも多いと知った。

基本として、意見の異なる相手を口汚く罵ってはならない。それじゃ日の丸を焼く朝鮮人と同じレベルになってしまう。自分とはちがう考えに接した時ほど冷静であるべきだ。



ということで、これが書かねばと思いつつまだ書いてなかったこと。これを前振りとして今日の「とくダネ! TPP問題に対するロンブー淳の発言」になる。ここまでで原稿用紙20枚を越えてしまった。項目をあらためる。
続きは今日中に書いてアップします。

http://blog.livedoor.jp/moneslife/archives/51672981.htmlに続きます。


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★IME話──木で鼻を括る

「だんいくま」を「段位熊」と変換したATOKに呆れ、「團伊玖磨」と正しく変換したGoogle日本語入力を讃えたが、Google日本語入力は「木で鼻を括ったような」を変換できなかった。「木で花をくくったような」「気で鼻をくくったような」になる。Google日本語入力はGoogle検索で多用される日本語を辞書として自動登録してゆくから、世間一般ではこんな慣用語はいま使わないということだ。ATOKに切り替えると一発で変換した。たまにはATOKを誉めよう。
  1. 2011/10/27(木) 17:15:23|
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訃報・北杜夫さん──三島由紀夫「暁の寺」-ワット・アルン-ニール・ヤング「ハーベスト」

「どくとるマンボウ」北杜夫さんが死去

「楡家の人びと」などの純文学のほか、ユーモアあふれる「どくとるマンボウ」シリーズでも人気を集めた作家で日本芸術院会員の北杜夫(きた・もりお、本名斎藤宗吉=さいとう・そうきち)さんが24日午前6時2分、腸閉塞のため東京都内の病院で死去した。84歳。東京都出身。葬儀・告別式は親族のみで行う。喪主は妻斎藤喜美子(きみこ)さん。(後略)http://www.sanspo.com/shakai/news/111026/sha1110260853013-n1.htm


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nire


「楡家の人びと」や「白きたおやかな峰」は箱入り本で買った。あのころ、日吉の帰りに東横線白楽駅前の「楡」って喫茶店に通っていた。一階が同じ名前のバー。二階が喫茶店。音楽サークルの友人が喫茶店でバイトしていた。住んでいたのは武蔵小山で逆方向だったから白楽で酔っ払って終電に間に合わず帰れなくなったりした。

マンボウシリーズも読んだ。でも正直に言うが、私は北さんの「ユーモア」シリーズで笑ったことはない。それはきっと私が下品だから上品なユーモアには反応しないのだろう。

korian


上記引用文は《「どくとるマンボウ」シリーズは「昆虫記」「青春記」などが続き、作家遠藤周作さんの「狐狸庵」とともに「マンボウ」の愛称は多くの読者に親しまれた。》と続く。遠藤周作の狐狸庵シリーズも熱心に読んだ。「狐狸庵閑話」とか。言わずもがなですが「こりゃあかんわ」という遊びですね。でも遠藤さんのユーモアにも笑った覚えはない。私の神は筒井康隆だった。星新一とか小松左京とか広瀬正とかSFも読んだなあ。



pipe


作曲家・團伊玖磨のエッセイ「パイプのけむり」シリーズもこのころだ。「続・パイプのけむり」、「続々・パイプのけむり」のように続くので、このあとはどうなるんだろうと心配したら、「また・パイプのけむり」、「またまた・パイプのけむり」と続いて笑ったものだった。最後の作品は「さよならパイプのけむり」だった。
上掲の写真が他の本の写真と比べてワイドだが、これはこういう横幅のある豪華装丁だった。

ところでATOKは「だんいくま」を変換できない。「段位熊」だと。呆れた。ひどすぎる。「もーにんぐむすめ」と打つと「モーニング娘。」と最後の句点まで出るのを自慢している有料IMEだけど、なんか方向性がちがっている。それでももう二十年以上使っているし離れられないのだけど、なんかこういう例にぶつかるたびにカチンと来る。名のある落語家とか力士も変換できない。その代わりぽっと出のアイドルの名には熱心だ。

IMEをGoogle日本語入力に切り替えると一発で「團伊玖磨」が出た。ありがたい。こちらはダウンロードして使える無料IMEだ。辞書をGoogle検索で使われる用語から自動で作っているから、この変換ができるということはまだインターネット上で團伊玖磨さんのことを書いたり調べたりするひとがいるってことだ。
無料のこれに対して8000円の価値をATOKは保ち続けられるのだろうか。



団さんの名前で思うのは、加山雄三の作曲家の筆名「弾厚作」が尊敬している團伊玖磨と山田耕筰から取られたことだ。もっとも今じゃ加山雄三の作曲家名・弾厚作を知らないひとも多いだろうけど。私は中学生の時に憧れた馴染みのある名前になる。由来もそのころに知った。でも田舎の中学生だったそのときは團伊玖磨を童謡の「ぞうさん」「やぎさんゆうびん」の作曲家としか知らず、山田耕筰も「赤トンボ」「待ちぼうけ」で覚えていたから、加山雄三は童謡の作曲をしたいのかと思った。一応器楽クラブでホルンを吹いていたのだけど、その辺は無智だった。

shimakosaku


弘兼憲史のマンガ「課長島耕作」の「島耕作」は加山ファンであった弘兼が「弾厚作」からとったものだ。加山と対談した時の弘兼さんは一ファンにもどっていてうれしそうだった。時代とはそんなものである。



学生の頃によく読んだ北杜夫、遠藤周作、團伊玖磨のことを書きながら、さて音楽はなにを流そうかと考える。あのころ、これらの本を読みつつ、ラジカセからいつも音楽を流していた。ここはぜひ時代を映す音楽が欲しい。

デュアルディスプレイの片方にはいま将棋竜王戦のネット中継が流れている。二日目の午後、いよいよ終盤の盛り上がりだ。ここは熟考が続くからすぐには動かない。指し手があると駒音で教えてくれるから見逃すこともない。

あのころ、私はなにを聞いていたのだろう。日本だと吉田拓郎とか、岡林信康(はっぴぃえんどがバックについていたころ)か。加藤和彦がサディスティック・ミカ・バンドをやったのはすこし後か。バンド名からしてプラスティック・オノ・バンドを真似ていて、曲も盗作ばかりで好きではなかったが。でもあそこにはまだ若い高中正義がいたんだな。

日本語の歌は文章を書くのにはじゃまだからBGMには適さない。だから洋楽だ。できれば歌のないものがいいがJazzがわかるようになるのはもっとずっと後。
サイモンとガーファンクルを最も熱心に聴いていたのは高校生時代だし、このころとはちがう。なんだろう、ボブ・ディランに凝るのはもうすこし後になる。グランド・ファンク・レイルロードが来日して雨中の後楽園コンサート。渋谷道玄坂のロック喫茶「ブラックホーク」でCSNを聴いていた。クラシック喫茶の「ライオン」にも通ったけど。宮益坂のフォーク喫茶「青い森」でRCサクセションや古井戸、泉谷が歌っていた頃。遊ぶ街はいつも渋谷だった。

悩んだ末、ニール・ヤングにした。「ハーベスト」が大ヒットした頃だ。



shiroki


以下の「白きたおやかな峰」のタイトルに関する三島の意見と、三島の「あぷおぷ屋」の話はホームページに書いていることなので繰り返しになるが、北さんの訃報を聞いた日なので記念にもういちど書くことにする。

三島由紀夫と北杜夫は親しかったらしい。三島が1925年(大正14年)生まれ、北が1927年(昭和2年)生まれだから2歳ちがいか。團伊玖磨が1924年(大正13年)生まれ、遠藤周作が1923年(大正12年)生まれだからみな近い。遠藤さんは三島より年上だったのか。忘れていた。みな鬼籍に入ってしまった。
北さんが84歳で亡くなったのだから三島は生きていたらまだ86歳なんだな。父が92歳まで惚けることもなく聡明なままの長寿だったので私には「まだ」になる。

三島は友人の北杜夫の新作「白きたおやかな峰」をいい作品だと誉めた後、でも題はおかしいと言った。文語の「白き」と口語の「たおやかな」が混じっている。文語で「白きたおやかなる峰」にするか、口語で「白いたおやかな峰」にすべしと。
じつに、お恥ずかしい話、私はこれらの作品の中身をすっかり忘れていて、最も心に残っているのは三島のこの意見なのである。このことはかなり引きずっていて、口語の文章なのにいきなり「熱き心で」なんて出てくると引っかかってしまう。ゴルフマンガ「風の大地」を読んでいても、やたら出てくる文語に辟易する。文語が嫌いという意味ではなく、ごちゃまぜで文語を使うかっこつけに反感を覚えるのだ。その割りには長年愛読している(笑)。あれ、21年も続いているけど中身はまだ2年半ぐらいなんだよね。時の流れの遅いこと。



harvest


いま「Alabama」が流れてきた。ニール・ヤングのアルバムはぜんぶ持っているのでiTunesからシャッフルで適当に流していた。あまり馴染みのない曲もある。それまでなんてことなかったのにこの歌で反応するというのは、それだけ思い込みがあるということか。彼の作品でいちばんよく聴いたのは「ハート・オブ・ゴールド」や「オールドマン」の入っている「ハーベスト」ってことなのだろう。



akatsuki


三島が「豊饒の海」第三部として、バンコクを舞台にして書いた「暁の寺(タイ語ではワット・アルン)」が出たのが1970年(昭和45年)。当然この前に三島はバンコクにロケハンに行っている。1968年ぐらいか。これは先日映画の感想を書いた「ノルウェイの森」の舞台の年だ。
そのロケハンのことを書いた文章に「あぷおぷ屋」が出てくる。お供の連中と一緒に遊びに行ったらしい。初めて読んだ時はおどろいた。

いま手元に本がないので三島の正確な言いかたはわからない。あーぷおぷ屋だったか。
三島と伴をした編集者が行った「あぷおぷ屋」とはソープランドのことである。日本のトルコ風呂を真似したと言われている。タイ語は動詞を並べて名詞にする。あぷおぷ屋とは正しくは「アっプ・オっプ・ヌアッ(ド)」。動詞の意味は順に「浴びる」「蒸す」「揉む」になる。「マッサージ附きの蒸し風呂屋」という意味。日本のトルコ風呂も、表面上はそういうことになっていて、室内には形式的にだが簡易蒸し風呂器が置いてあったとか。残念ながらその体験はない。写真で見たことはあるが。

タイ語を知らない三島と編集者は、なんだか変な名前のその遊興施設をとりあえず「あぷおぷ屋」と自分流で呼ぶことにしたのだろう。三島は結婚してこどももいるけれど、このころは男色と言われている。こんなところに行ったのだろうか。

いいなあ、1968年のバンコクか。行きたいなあ。読んだときのおどろきとは「うらやましい」だ。タイは行けば行くほど「むかし」を知りたくなる不思議な国だ。

この「あぷおぷ屋」の話は、検索しても私しか出てこない。とても興味深いことだと思うのだけど、三島の古い話とタイ語の絡みだから、世間的にはそんなに興味はないのか。

宮本輝のデビュウ前の習作はバンコクを舞台にしたものだったそうだ。かなり初期のエッセイでそう書いていた。後にそれを仕上げて「愉楽の園」として出版する。あれに三島の「暁の寺」の影響はあったのだろうか。まあ宮本さんは熱心な創価学会信者だから、そっちからの仏教アプローチだったのか。つまらない作品だった。バンコクが舞台ということから期待していただけに失望もおおきかった。本の画像をいれようかと思ったけど貶している作品をいれてもかえって失礼だから自重。



watalen


私が、バンコクのワット・アルンで三島の「暁の寺」を読むという、ベタだけど三島ファンのタイ好きなら誰もが一度は考えるようなことを実行したのは1991年だった。つい昨日のことのようだけど、このとき生まれた赤ん坊は今年成人なのか。階段が怖いほど急なところだった。それはWikipediaのこの写真でよくわかる。なおタイ語の語順は名詞があとになるので「ワット・アルン」は「寺・暁」だ。

お笑い芸人がみなバンコクに遊びに行く。ロンブーの淳や雨上がり宮迫を案内するのはタイ語の話せるペナルティのワッキーだとか。彼らが何をしにどこに行くか、なぜワッキーはタイ語を話せるようになったのか、手に取るようにわかってくすぐったい。

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北さんの訃報を聞いて、当時のことをあれこれ思い出した。
斎藤茂吉の息子ということで注目されるのを嫌い、斎藤姓を名乗らなかったのはかっこいい。私淑している高島俊男先生なんて歴代の日本の文学者から誰か選べと言われたら迷わず斎藤茂吉をあげるぐらい大絶賛している偉大な文学者だ。高名な父の存在は息子には相当重かったのだろう。本名・斎藤宗吉だから、誰だって茂吉の息子だとわかる。

私は北さんの熱心な読者ではなかったけれど、北さんの全盛期の一読者ではあった。先日亡くなった小松左京さんのときにも思ったが、彼らが第一線にいるころが自分の青春時代だった。ほんとによく読んだ。だけど何も覚えていないってのは……。

「青春」に関していちばん心に残っているのは、五木寛之さんの言った「青春ということばを平然と使えるようになったときにはそのひとの青春は終っている」というもので、たしかにあのころ、恥ずかしてく青春なんて言ったことがない。言うとしたらギャグとしてだった。
ご冥福をお祈りします。

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というところでインターネット生中継の竜王戦第二局決着。渡辺二連勝。強い!

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【附記】10/27──三島だけ呼び捨て

今日、誤字がないかネット上のファイルを読みなおした。修正できるブログ内の文章として読んでいて気づかない誤字も、他者としてネット上のものを読むとあらたに発見することがある。それで、おもしろいことに気づいた。

最初は北杜夫、遠藤周作と呼び捨てで書くが、そのあとは「北さんは」「遠藤さんは」と「さんづけ」になっている。でもなぜか「三島」だけは三島由紀夫で登場したあとも「三島」と呼び捨てなのだ。ひとりだけ。

「誰からも呼び捨てされるようになって偉人」という言いかたがある。
猪木や馬場が、いつしか「猪木さん」「馬場さん」と呼ばれるようになったとき、私はかなしかった。
王、長島も同じく。

私はいまも偉大なひとたちに呼び捨て主義を貫いている。
まあ個人的に会った時の話では「馬場さん」としたが。

三島を「三島さん」としたことはただのいちどもない。不思議だ。
  1. 2011/10/26(水) 18:45:33|
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映画「ノルウェイの森」感想──感想の感想

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映画「ノルウェイの森」感想──感想の感想

日本一売れた小説の映画化。でもさほど思い入れがないのでもえなかった。誠実な作りとは思うが。
  1. 2011/10/23(日) 20:54:28|
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映画「容疑者Xの献身」感想──ミスキャスト堤真一の熱演

yogisha
映画「容疑者Xの献身」感想──ミスキャスト堤真一の熱演
関連として、「武士の一分」「Dr.コトー」「蒲田行進曲」
  1. 2011/10/21(金) 05:22:09|
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映画「君よ憤怒の河を渉れ」感想──映画以外のことに興味津々

kimiyo
映画「君よ憤怒の河を渉れ」感想。
高倉健主演の昭和51年の作品。競馬で取材した日高の様似(さまに)。地元の茨城県大洗(おおあらい)。いま住んでいる立川と、馴染みのある地が出て来るので、そっちばかり気になった。
  1. 2011/10/19(水) 05:46:30|
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赤トンボは黄泉の国から──愛猫を偲ぶ

愛猫をうしなってから部屋に紛れこんでくる生き物がみな彼が変身して会いにきたものに見えてしまう。

この「変身」でいちばん有名なのは赤トンボだ。赤トンボは黄泉の国から来るものだから、採ってはいけないよと、こどものころ年寄りに言われた。あのころを思うと、ほんとに「こどもはみんなのもの」だった。わるいことをしたら見知らぬおとなに叱られたし、こういうことも近所のおじいさんおばあさんが何でも教えてくれた。私は祖父母を知らないがお蔭で年寄りのいい想い出はたくさんある。
もうそんな時代じゃないかと思いつつ検索してみると、いまの若い人も「むかし祖母に言われたけど、赤トンボって……」という書きこみを多数みかけた。
あれはどこから来た伝承なのだろう。盂蘭盆の頃に飛ぶことから来たのか。いとしい存在が姿を変えてあらわれる生き物では赤トンボがダントツだ。



天皇賞馬ニッポーテイオーやエリザベス女王杯馬タレンティドガール、最近だとオークス馬スマイルトゥモローのオーナーブリーダーであり、今年は持ち馬であったトレンドハンターが故障してしまったけど、ホエールキャプチャの生産者として名高い千代田牧場の飯田家では、上智大学に通っていた美しい娘さんが急逝している。〝才媛〟タレンティドガールはお母さんの飯田政子さんが娘さんを偲んでつけた馬名。
政子さんが牧場で馬を見ているとき、肩に赤トンボが止まった。あの娘が帰ってきたのだと政子さんはそのときの馬に「アカトンボ」という競走馬名をつけた。政子さんからこの種の話を何度聞いたことだろう。



以前、パソコンデスクのディスプレイにカマキリが止まっていた。
いったいどこから来たのだろう。なんでカマキリが部屋の中にいる。
住まいは一応市街地であり、私の部屋は三階だ。
名を呼んで話しかけると返事をするかのように足を動かす。
うれしくて、なつかしくて、かなしくて、泣きながらずっと語り掛けていた。

カマキリは三日間いて、ある朝、消えていた。
あれは落ちこんでいた私を励まそうと帰ってきてくれたのだと、いまも信じている。



そのことがあってから迷いこんでくる何もかもが彼に見えてしまう。ゴキブリや蚊でさえも。
もちろんこれは「はぐれ一匹」であることが大事だ。

去年の記録的猛暑時、ゴキブリが異常発生した。私の部屋ではゴキブリなんて近所から紛れこんできたのを数ヵ月に一匹ぐらい見かけるだけだ。だからこそそれまで何度かゴキブリですらも「彼」だと思ったりしたのだが、去年の夏はいやはや気が狂うほど発生した。私はゴキブリなんてまったく平気だが、いるはずのないやつらが台所を我が物顔に集団で走りまわっていて、なんとかせねばと十年ぶりぐらいで購入して仕掛けたゴキブリホイホイに隙間なく何十匹と入っているのを見たときはさすがに気味が悪くなった。知識のあるひとのサイトで「異常気象の年には昆虫が異常繁殖する」とあり、それで納得したが。今年の夏など去年の異常猛暑と比べたら夏ですらなかった。
で、ゴキブリにだけは感傷的にならなくなった。彼にもゴキブリでだけは来ないでくれと伝えた。



昨日から蝿が一匹飛んでいる。
いくらなんでも蝿はあるまいと思うし、彼にも蝿やゴキブリは避けるように言ってある。
でも私の部屋で蝿を見たことがない。まさかとは思うが。

BGM-David Lanz 「A Whiter Shade of Pale」

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【附記】──いまも現役馬でアカトンボというのがいるようですが、それとはちがいます。古い話です。
  1. 2011/10/12(水) 10:36:55|
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生きていた江沢民!──上海派の権勢は続く

 江沢民が生きていた。おどろいた。知ったのは10月9日。それで以下のようなツイートをした。

kotakumin


 どんなに大嫌いな奴でも生きているのを死んだと書いたのでは訂正せねばならない。
 私がそれを書いたのは、調べてみると7月7日だった。その文章はこれ
江沢民死去のことを書いている内に、江沢民派であり次の主席が確実な習近平の来日時に天皇陛下への閲見を無理矢理実現させた小沢一郎への怒りの方へと脱線し、果ては朝鮮人醜男顔がどうのこうのと書いている。

 江沢民死去の報を知ったのは愛読している宮崎正弘さんのメルマガでだった。ブログにも宮崎さんの文章を引用させてもらった。最初に報じたのは香港のメディアらしい。宮崎さんのメルマガもそこから引いている。速かった。
 すぐにMSN産経の速報が出た。これで確定と思う。
 が、すぐに新華社通信が否定し、それを読売が伝える。

 しかしこういう場合、通例からしてまず100%死んでいる。整理のための時間稼ぎだ。間を置いて正式発表される。
 ところがその後も正式発表はなく、それどころか3ヵ月後に自分の足で歩き、あの顔が記念式典に登場したのだからおどろいた。

kotakumin2

 7月に危篤が伝えられた中国の江沢民前国家主席(85)が9日、元気そうな姿を現した。北京の人民大会堂の中国の辛亥革命100年を記念する式典に、手を振りながら自ら歩いて壇上に登場。付き添いの助けを借りながらも、胡錦濤(フー・チンタオ)国家主席の隣に座り、健在を示した。

 江氏は7月1日の中国共産党創立90周年の式典を欠席した際は死亡説も飛び交った。中国国営新華社通信は「全くの流言にすぎない」と否定したが、複数の中国筋や外交筋は危篤に陥ったとしていた。(asahi.comより)


 アサヒシンブンは大嫌いなのでこの種の引用でも一切利用しないのだが江沢民のことだからどうでもいい。検索したら最初に出て来たので引いた。時間は「10月10日0時9分」となっている。9日にまだ生きていたと私は何で知ったのだろう。知ってすぐにツイートしたのだが。



 アサヒシンブンと言えば、もう7.8年前の話だが。
 中共の田舎町にインターネットゲーム屋があった。若者がネットゲームを夢中でやっている。もしかして普通のネット閲覧も出来るのかと問うてみたら、1時間10元のゲーム料金で可能という。ネットに餓えていたときだったので喜びいさんで申しこんだ。
 でもキイボードが支那語のピンイン用なので使えない。なにも出来ない。どうしようもない。苦しまぎれにasahiと打ちこんだら、なんと一発でアサヒシンブンのサイトに繋がった。むさぼるようにここ1ヵ月のニュースを読んだ。日本語が読めることだけでうれしかった。
 支那に隷属しているアサヒシンブンだけに支那の検索エンジンも「ういやつよ」とトップにしているらしい。



 前回も引用させてもらったので今回も宮崎さんのメルマガ文章を引かせて頂く。江沢民がまだ健在ということから上海派が蠢くという濃い内容なので半端引用はかえって失礼と思い全文引用させて頂く。宮崎さん、ご容赦を。

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
     平成23(2011)年10月10日(月曜日)弐
         通巻第3446号
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 江沢民は生きていた! 驚き桃の木、影武者の可能性も薄い
  孫文辛亥革命百周年の記念式典によたよたと登場し、胡錦涛の隣席

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 最初は香港情報だった。7月6日の香港メディアは江沢民が死去したという「信頼すべき情報源」。二日後、そのメディアは訂正し謝罪した。産経新聞はのせられて号外まで出した。生命維持装置をつけて入院していたが、奇跡の回復ぶり。上海で緊急入院後、北京301医院で療養していた。

 10月9日、北京人民大会堂で開催された孫文辛亥革命百周年の記念式典によたよたと登場し、胡錦涛の隣席にどかっと座った。
会場からは「おおっ」と驚きの声があがった。
何の肩書きかははっきりしないが、存在を見せつけるという中国伝来の「官場政治」の典型である。つまり京劇で言うクライマックス。
 式典には政治局常務委員九名全員が出席した。

 これで権力闘争はまたまたややこしくなる。
 「様々な憶測を呼ぶ」とヘラルドトリビューンも一面トップで報じた(10日付け)。とくに同紙は次のように言う。
 「重慶モデル」を成功させたとして騒がれる薄き来(重慶市書記)の次期常務委員に入りがあるか、どうか。彼は意図的に毛沢東復活を主唱し、社会主義市場を叫ぶので、多くから嫌われている。
胡錦涛は、広東省書記の王洋を取り立てたく、最近も広東を訪問した。胡錦涛がテコ入れをしてきたのである。

 王岐山、張徳江、愈正声らの「政治局常務委員」入りも、江沢民の登壇、上海派の派手派手しい復活により、微妙となった。

 二月の鉄道部長の更迭は江沢民が不在だったから、団派が上海派を追い詰め、次期総書記といわれる習近平の政治力を牽制するためにやってのけた節がある。
 七月の新幹線事故では上海派を集中的に排除できた。

しかし江沢民の影響力がまだ強い軍の強硬路線は収まらず、胡錦涛をあざけるかのように日本海域と領空侵犯を繰り返した。胡錦涛の軍権は、曖昧だった。江沢民派が後ろで操っていた観測もなりたつ。

 政局はまた荒れるだろう。
 しかし、いったい日本のインテリジェンス! ハッカー攻撃に無力であると同様に、情報収集さえ、我が国にはなきに等しい実態が改めて浮き彫りとなった。

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 産經新聞が号外まで出していたのは知らなかった。多くの人が「トップから引退した江沢民の死は号外をだすほどのものか!?」と思うだろう。だが支那の権力を巡る「上海派」という見地からはそれだけの政治的重みがあった。結果的に誤報だったわけだが。

 宮崎さんのメルマガを冒頭だけの引用のつもりだったのに全文引いたのは下線部分を読んで欲しかったからだ。日本に対する軍事強硬路線を推進しているのは江沢民率いる上海派であり、次の支那のトップはその上海派の習近平だということ。そしてその習近平と最も近しい日本人?政治家は小沢一郎なのである。
  1. 2011/10/12(水) 09:14:06|
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